一口に高校受験と言っても、最近は受験の形態が多様化してきています。
なかでも、内申点や当日の学力検査だけでなく、受験生が所有する外部の資格や検定を参考にする都道府県や高校もあるようです。
それでは、どのような検定をもっていれば有利な資格として認めてもらえるのでしょうか?
そこで、ここでは、高校受験で有利な資格となる検定について、見ていきたいと思います。
高校受験で有利な資格となる検定とは?
高校受験で有利な資格となる代表的な検定は、以下の3つです。
- 英検
- 漢検
- 数検
順番に、見ていきましょう。
英検
英検の正式名称は「実用英語技能検定」です。
英語能力を測る英語検定といえば、国際的には「TOEFL(トーフル)」「TOEIC(トイック)」が有名ですが、日本で最も受験者数が多いのは英検です。
英検には、5つの級(1級~5級)と、2つの準級(準2級・準1級)があり、レベルによって問題の難易度が異なります。
どの級にどのような優遇をするかどうかの基準は、都道府県や高校ごとに異なります。
中学生では中学卒業程度の3級が標準で、準2級、2級を取っていると入試の優遇のある高校が見受けられます。
漢検
漢検の正式名称は「日本漢字能力検定」です。
英検には、10の級(1級~10級)と、2つの準級(準2級・準1級)があり、レベルによって問題の難易度が異なります。
漢字検定は全国のほぼ3分の2の高校で受験の選考に活用されており、評価基準のひとつになっています。
漢検も、どの級にどのような優遇をするかどうかの基準は、都道府県や高校ごとに異なります。
中学卒業レベルは3級ですが、私立高校の中には高校卒業の条件に漢検2級合格を定めている学校もあるほど、漢検を重視する高校が増えています。
数検
数検の正式名称は「実用数学技能検定」です。
幼児~一般・大学まで、全部で15階級に分かれています。
数検は、算数・数学の実用的な技能(計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明)を測り、論理構成力をみる記述式の検定として文部科学省が後援しています。
こちらも、中学卒業レベルは3級ですが、どの級にどのような評価をするかの基準は、都道府県や高校ごとに異なります。
その他の検定
英語・国語・数学の検定があるなら、理科や社会も検定がありそうですよね。
はい、あります。
- 基礎・応用・発展・管理の段階に分けて理科の知識力を評価する理検(実用理科技能検定)
- 地歴公民分野と関わりのあるN検(ニュース時事能力検定)
- 歴史に特化した歴検(歴史能力検定)
まだ英検・漢検・数検ほどには高校受験において有利な資格とは言えなさそうなのが現状ですね。
ただ、知識を深めたり、検定合格の目的をもって取り組むことはとても良いことだと思います。
取り組むのであれば、本格的に受験勉強が始まる前にある程度クリアしておきたいところですね。
さて、高校受験で有利な資格となる代表的な検定は、英検・漢検・数検の3つでした。
その他の検定に関しては、有利な資格となるかどうか、志望校について調べてみましょう。
次に、高校受験で検定が有利な資格となる場面について、見ていきましょう。
高校受験で検定が有利な資格となる場面は?
高校受験で検定が有利な資格となる場面は、都道府県・高校ごとに異なります。
- 英検が有利な資格となっている例
- 漢検が有利な資格となっている例
- 数検が有利な資格となっている例
英検が有利な資格となっている例
英検のホームページで公開されている、英検を用いた高校受験での優遇例によれば、
- 授業料等減免
- 出願資格
- 加点
- 得点換算
のような優遇措置があります。
他にも、私立高校の推薦入試で有利に働くことが多いようです。
漢検が有利な資格となっている例
漢検のホームページによれば、最も多い漢検の活用は「合否判定の考慮・参考」で、全国で1300校を超えるようです。
また、漢検でも、点数加算や出願資格とする場合もあるようです。
明確に所持級に対して〇点加算となっているとわかりやすいですが、すべての高校入試においてそうなってはいないので、注意が必要です。
数検が有利な資格となっている例
数検のホームページで、入試における活用校一覧を確認することができます。
数検でも、推薦入試における出願資格になっていることもあれば、内申点加点の場合もあります。
加点程の優遇はなく、参考程度にとどめている場合もあるようです。
また、どのように活用しているか、「非公開」という高校も結構ありました。
以上、高校受験で検定が有利な資格となる場面は、都道府県・高校ごとに異なりました。
最後に、高校受験で実際に検定が有利な資格となった事例をご紹介しましょう。
高校受験で実際に検定が有利な資格となった事例!
高校受験で実際に検定が有利な資格となった事例をご紹介しましょう。
【検定】
高校受験では英検や漢検、数検も武器になります。できれば、準2級以上あるとよいでしょう。内申が1足りない時に加点してくれます。— K (@K88288079) March 27, 2022
今日、嬉しいことが1つ。
次女が、やっと受かったよ、英検。
これで、高校受験の推薦の内申に書けるよヾ(^。^*)— ᕷ·͜· ︎︎のり٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ (@nonononino) November 19, 2013
地元沖縄では漢検とか英検とか3級取ってると高校受験の推薦貰えたりと有利になったんだよね。神奈川はそんなのないの??
— さっこ@腎がん (@zaojizi) June 14, 2022
息子が高校受験で内申点1点でも加算したいから😅との事で数学検定、準2級受けて合格したとの事😊良かった良かった😊
— JUNパパ【寸止め会】取締役広報部長 (@Hiro08123) November 6, 2020
私事ですが、数学検定3級合格しました!
内申を1点稼げるので、私立の推薦取れることになりました😊
なので高校受験で浪人することは無いです(笑)
応援してくださった皆さんありがとうございましたm(._.)m
受験までも応援よろしくお願いします!勉強頑張ります💪— 金爆🥀 (@kinbaku620830) November 6, 2020
やはり、私立高校入試の場合の推薦において、各種検定が有利な資格となっている場合が多いようですね。
確かに、検定は持っていれば有利に働くことは多いですね。
けれども、高校受験の要は基本的には学校の成績(内申点)と当日の学力検査であることはしっかり認識しておきましょう。