高校受験の併願とは何校受けるのが普通?併願校の選び方・決め方も!

高校受験
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高校受験を迎える受験生やご家庭にとって、入試制度って難しいですよね。

高校受験全体の入試制度もですが、志望校選びも大切なんですよね。

調べていく中で、出願方法として、併願という言葉をよく聞くようになると思います。

併願とはいったいどんな出願方法なのでしょうか。

そこで、ここでは、高校受験における併願とは何なのか、併願校の選び方や何校受けるのかについても解説したいと思います。

なお、この記事では主に大阪府において一般的な方法を紹介いたします。

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高校受験の併願とは?

高校受験における併願とは、何なのでしょうか。

コトバンクによれば、併願とは、

受験のとき、複数の学校または同一校の複数の学部を同時に志願すること。(デジタル大辞泉)

とあります。要は、出願方法です。

高校受験における実際の運用としては、

「その受験校に合格し入学の権利を確保したまま、他の高校の受験も認めるという約束で出願する方法」

を指します。

では、この併願の出願方法のメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット

  • 第一志望の高校が不合格の場合に備えて進学先を確保できる
  • 第一志望の受験に安心して臨める

第一志望の高校が不合格の場合に備えて進学先を確保できる

併願の最も大きなメリットは、第一志望の高校が不合格になってしまった場合に備えて、進学できる高校を確保しておけることです。

そのため、受験する第一志望校をレベル的に少し高めに設定し、チャレンジしてみるというような子もいます。

第一志望の受験に安心して臨める

併願校の受験やその合格発表は、ふつう第一志望の受験より先に行われます。

そのため、「確実に進学先がある」という安心感を持って第一志望の受験の試験に臨めるのは、精神的にかなり余裕が生まれます。

デメリット

  • 併願校のための対策も必要
  • 学校によっては入学金が必要

併願校のための対策も必要

第一志望校でも併願校でも、受験のための受験勉強ですから、基本的な勉強は同じです。

ですが、過去問は併願校であっても対策しておくのが一般的です。

そのため、過去問というくくりでは第一志望の高校の過去問に加え、併願校の過去問にも時間を割かなければいけません。

それでも、受験勉強という意味では「入試の過去問を解く」ということは有用なので、そこまで大きなデメリットでもないように思います。

学校によっては入学金が必要

費用面のデメリットがあり得ます。

つまり、「その受験校に合格し入学の権利を確保したまま、他の高校の受験も認める」代償として、入学金だけは納めてくださいね、ということです。

けれども、地域によっては、ほとんどの私立高校が、延納制度を採用しています。

延納制度とは、公立高校の合格発表まで入学金や学費の納入の全部または一部を待ってくれるという制度です。

ただし、中には先述したように合格発表時に納めないといけない高校もあるので、必ず事前に確認しておくようにしましょう。

以上、高校受験における併願とは何なのか、メリット・デメリットも併せて解説してきました。

それでは、高校受験の併願では何校受けるのが普通なのでしょうか。

高校受験の併願では何校受けるのが普通?

高校受験の併願では何校受けるのが普通なのでしょうか。

大阪府における高校受験では、

  • うまくいけば2校
  • 3校以上もあり得る

これが、一般的です。順番に、みていきます。

うまくいけば2校

高校受験を併願で受ける場合、想定されるパターンで最も一般的なのは、公立高校が第一志望で、私立高校が併願校というパターンです。

公立高校の入試前に、私立高校の受験があり合否が判明し、私立高校は合格。

その後、公立高校が合格すればその公立高校に進学することになります。

このパターンだと、受験校は2校になりますよね。

3校以上もあり得る

3校以上受けることも、当然あり得ます。

  • 私立の併願校が不合格だった場合
  • 公立高校にこだわる場合

私立の併願校が不合格だった場合

併願する私立高校は、ある意味保険ですから合格の可能性の高い私立高校へ出願するのが一般的です。

けれども、受験や入試に「絶対」はありませんから、併願校で不合格になることはあり得ます。

では仮に併願校が不合格になった場合、どうなるのでしょうか。

特に大阪府では「1.5次入試」と呼ばれる追加入試を行う私立高校があります。

1.5次入試は私立高校の合格発表の後、公立高校の入試までの間に行われます。

すべての私立高校が実施するわけではないので調べる必要がありますが、仮に1つ目の併願校が不合格になっても私立高校の受験の機会はまだあるのです。

公立高校にこだわる場合

公立高校第一志望で、私立の併願校に合格したけれども、第一志望の公立高校は不合格だった場合です。

この場合、併願校の私立高校へ進学を決めれば、先述した受験校2校のパターンですよね。

けれども、いろんな事情から、公立高校にこだわる場合があると思います。

公立高校は基本的に1校しか受けられませんが、不合格だった場合、2次募集のある公立高校はあります。

しかし、行きたいと思う公立高校が2次募集するとは限らないので、現実的ではないかもしれません。

以上、高校受験の併願では何校受けるのが普通なのか見てきました。

最後に、高校受験の併願校の選び方・決め方を確認しておきましょう。

高校受験の併願校の選び方・決め方は?

高校受験の併願校の選び方・決め方を確認します。

これまで見てきたとおり、併願校は、第一志望の高校に不合格になってしまった場合には進学することになる高校です。

ですから、実際に通うことになるかもしれない高校だと認識して、選ぶようにしましょう。

ここでは、併願校を決めるときのポイントを確認しておきましょう。

  • 合格の可能性
  • 通いたい高校か
  • 学費面

合格の可能性

何度も出てきているように、併願校は第一志望校が不合格だった場合に備える、いわば保険的立場です。

したがって、合格可能性の範囲内にある私立高校でなければ保険にならないですよね。

ただ、あまりにもレベルを下げすぎるのも良くありませんから、合格圏内かつあまりレベルを落とさない私立高校を選びたいですね。

通いたい高校か

第一志望校に残念ながら不合格になってしまった場合には進学するであろう高校です。

レベルや偏差値だけで選ばず、併願校であっても一度足を運び、高校の様子を自分の目で確認しておきましょう。

校風や学校の施設・設備だけでなく、通学に際しては立地も重要な考慮要素です。

実際に通うことになるかもしれないことを想定して、通いたいと思える高校を選ぶようにしましょう。

学費面

公立高校と大きく異なるのは学費の面です。

私立高校それぞれでも、学費や3年間で必要な費用は異なります。

併願校を決める際は、保護者ともよく話し合って決めるようにしましょう。

高校3年間でどれくらいの費用が必要かは、各私立高校の募集要項に記載があります。

また、公的な支援制度も最近では充実してきていますから、よく調べておくようにしましょう。

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