家庭訪問はいつ廃止?なぜ?保護者や先生の負担は?玄関先に変更?

学校行事

新学期が始まると、子どもたちはクラス替えで新しいクラスになり、担任の先生が変わることもあります。

保護者としても、我が子が新しいクラスでうまくなじめるかな?とドキドキですよね。

担任の先生はどんな先生なのか、正直気になるという保護者もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな新学期にある、保護者と新しい担任の先生との顔合わせの機会が、家庭訪問です。

実はこの家庭訪問、廃止の傾向にあるようです。

そこで、ここでは、家庭訪問がいつ廃止されたのか・なぜ廃止されたのかについて、詳しく見ていきたいと思います。

家庭訪問はいつ廃止されたのか?

家庭訪問は全国的に廃止の過渡期で、地域差があるようです。

全国的に完全に無くなったわけではなく、今でも続いている地域はあります。

家庭訪問が廃止され始めたのは2000年頃からで、首都圏から廃止の動きがみられました。

その後、全国的に家庭訪問を廃止する地域が増え始めたそうです。

先生が家に上がってお茶とお菓子を・・・といういわゆる家庭訪問は廃止の傾向にありますが、近年は玄関先で5~10分程度の立ち話で済ませる方法をとる学校もあります。

個別訪問はしないけれども、「地域訪問」や「学区訪問」をする地域もあります。

地域訪問とは、コトバンクによると、

学校の教師が、児童・生徒の自宅の場所を確認するために、その地域を訪問すること。家庭訪問とは異なり、各家庭の保護者との面談はしない。

とされています。

家庭訪問は全国的に廃止の過渡期で、地域差があるようです。

では、家庭訪問はなぜ廃止されたのでしょうか。

家庭訪問はなぜ廃止されたのか?

家庭訪問が廃止されたのには、2つの側面から理由があるそうです。

  • 保護者の負担軽減
  • 先生の負担軽減

保護者の負担軽減

家庭訪問を子ども時代に経験したことのある人は、母親が「家庭訪問だ!先生が来る!」と言って、せっせと家を掃除したり、お茶菓子に気を使っている光景に覚えがあると思います。

実際に家庭訪問で先生を迎えたことのある人にとっても、これは、あるあるではないでしょうか。

家庭訪問が当たり前だった時代では、主婦の割合が多く、平日の昼間に先生を家に招き入れるための準備と言えば、家の掃除やお茶菓子の準備程度でした。

しかし、時代は共働き家庭が当たり前となり、平日の昼間に家庭訪問をするとなると、仕事を休んだり調整する必要が出てきます。

こういった保護者の負担を軽減する観点から、徐々に家庭訪問廃止の動きが広まっていったようです。

実際、ネット検索で「家庭訪問」と入力すると、「断り方」「希望制」「拒否」等の言葉が並びます。

家庭訪問自体の目的は子どものためですが、実際には負担に感じる保護者も多いということですね。

先生の負担軽減

意外にも、家庭訪問廃止の理由としてはこちらの方が大きいのかもしれません。

昨今では、学校の先生の仕事量の多さに注目が集まっていますよね。

特に新学期が始まった時期は、担任の先生は多忙です。

そんな中で、各家庭とスケジュール調整をし、家庭訪問の予定を立て、回れたとしても一日せいぜい4~5軒ですよね。

クラス全員の家庭を個別に訪問するというのはなかなかに負担が大きいことがわかると思います。

そのため、最近では、授業参観の後に希望制で面談を行ったり保護者会の際に懇談を行うケースも増えています。

先生が回るのではなく、保護者が来校するだけでも先生の負担はずいぶん減りますよね。

けれども、子どもたちの安全性の観点からいうと家庭訪問が必要だという声は根強くあります。

そのため、先ほどご紹介した玄関先での立ち話や、個別には訪問せず、子どもたちの家の確認に留める地域訪問という形で残している学校もあるわけです。

以上、家庭訪問が廃止されたのには、2つの側面から理由がありました。

最後に、家庭訪問廃止の傾向に対する保護者の声を見ていきましょう。

家庭訪問廃止の傾向に対する保護者の声は?

家庭訪問廃止の傾向に対する保護者の声をご紹介します。

調べたところ、やはり家庭訪問の廃止については賛成の声が目立ちました。

やはり、家庭訪問の廃止については、賛成の声が目立ちました。

保護者の負担軽減・先生の負担軽減・授業時間の確保、家庭訪問廃止に伴うメリットが多いですよね。

けれども、子どもの保護や安全の確保の観点から、家庭訪問廃止に懸念を示す意見も見られました。

さらに、家庭訪問を継続している地域もあるようですね。

とはいえやはり、全国的に家庭訪問は廃止の傾向にあります。

けれども家庭訪問には一定の意味がありますから、時期を変えたり、期間を長くとる等の工夫をしつつ再開するケースもあるそうです。

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