高校受験対策として、塾に通うのは当たり前になってきました。
地域によって差は出ますが、文部科学省の調査によれば公立に通う中学生の約7割がなにかしらの塾へ通塾しています。
塾はボランティアではありませんから、当然費用がかかりますよね。
では、高校受験のために塾へ通うとどれくらいかかるのでしょうか。
そこで、ここでは、高校受験費用として塾にはどれくらいかかるのか、文部科学省のデータを参照しながら見ていきたいと思います。
高校受験費用として塾にかかるお金はどれくらい?
高校受験費用として塾にはどれくらいかかるのでしょう。
文部科学省が発表した「令和3年度子供の学習費調査」に基づき、塾に通う中学生が塾へ費やす1年間の費用平均を表にしました。
中学生の塾にかかる費用の平均 | ||||
1年生 | 2年生 | 3年生 | 校種平均 | |
公立 | 156,032円 | 203,859円 | 389,861円 | 250,196円 |
私立 | 126,795円 | 181,436円 | 219,276円 | 175,435円 |
学年平均 | 141,414円 | 192,648円 | 304,569円 | 212,816円 |
学校種別で見ると、公立で約25万円、私立で約17.5万円と、公立中学校に通う生徒の方が塾に通う費用の支出が多いことがわかります。
また、学年別にみると、公立私立ともに学年が上がるにつれて費用が大きくなっていることがわかります。
これは、特に公立の3年生は高校受験のための通塾が増えることと、学年が上がるにつれ学習内容が難化することが原因と考えられます。
ところで、高校受験のための通塾はいつからが有利なのでしょうか。
こちらの記事では、塾はいつから通わせるのが高校受験で有利なのかについて解説しています。
そこで、高校受験費用の塾代を通塾開始学年別に計算してみましょう。
もちろん、上記文部科学省のデータを参照します。
- 中学1年生から通塾開始した場合
- 中学2年生から通塾開始した場合
- 中学3年生から通塾開始した場合
中学1年生から通塾開始した場合
中学1年生から通塾を開始した場合は、
156,032+203,859+389,861=749,752円が、高校受験費用としてかかる塾代ということになります。
中学2年生から通塾開始した場合
中学2年生から通塾を開始した場合は、
203,859+389,861=593,720円が、高校受験費用としてかかる塾代ということになります。
中学3年生から通塾開始した場合
中学3年生から通塾を開始した場合は、
389,861円が、高校受験費用としてかかる塾代ということになります。
高校受験費用として塾にはどれくらいかかるのか見てきました。
いつから塾に通い始めるかで、差があることがわかりましたね。
次に、この塾代には何が含まれているのか、高校受験費用の塾代の内訳を見ていきましょう。
高校受験費用の塾代、内訳は?
高校受験費用の塾代の内訳を見ていきましょう。
- 入会金
- 通常授業料
- 季節講習会費用
- 教材費
- 模試・テスト費用
- 諸経費
- 情報料?
入会金
入塾に際して支払います。入会金の相場は数千円~数万円程度です。
兄弟姉妹の入塾やキャンペーン等で免除される場合もあります。
通常授業料
メインの固定費用です。
集団指導塾のうち受験対策塾は、志望校の難易度によってクラス分けされます。
クラスが上がると授業料も少しずつ高くなります。
個別指導塾では、まとめての授業料ではなく授業を取るごとに1コマ当たりの授業料がかかります。
学年ごとに価格に差を設けているところが多いです。
季節講習会費用
受験対策の集団指導塾は、季節講習会はカリキュラムに組み込まれているため、固定費用としてかかります。
塾によっては受験直前対策講座等、春夏冬の季節講習会以外にも講座を設けていることがあります。
個別指導塾では、通常授業と同じく1コマ取るごとに料金がかかります。
教材費
入会時に支払う費用に含まれている場合は、追加費用は基本的にかかりません。
個別指導塾では、生徒のレベルに合わせて教材をそろえる場合と、生徒が持っている教材(集団指導塾との併用など)で指導する場合があります。生徒の教材を使う場合、教材費はかかりません。
教材費は別で請求する塾もあるので、個別に確認しましょう。
模試・テスト費用
月謝に含まれている場合と、申し込むごとに料金が必要な場合があります。
塾ごとに異なるので、この点も確認しましょう。
諸経費
塾によりますが、諸経費は一般的に高額ではありません。
最初に徴収して以後はかからない塾もありますが、毎月かかる塾も少なくありません。
また、夏期冬期の空調費を別に請求する塾もあるそうです。
情報料?
こんな声を見かけました。
塾なしでの高校受験で親が困った事3つ!
・受験校や試験制度などの情報収集は基本親。塾代って情報代も含んでるよね🥺
・模試の予約がとにかく取れない。塾の団体予約の後だとめちゃくちゃ枠が少ないから会場遠い😭
・都立入試後の答え合わせ、塾だと即日。うちは息子がそもそも答え控えて来てない🫠— あごなるch (@agonaru_tw) February 23, 2023
もちろん、塾側はサービスの一環として捉えていますので、別料金が発生しているわけではありませんのでご安心くださいね。
確かに受験制度は変わっていきますし、塾は常に最新の情報を提供できますよね。
以上、高校受験費用の塾代の内訳を見てきました。
最後に、高校受験費用の塾代の実態を調査していきたいと思います。
高校受験費用の塾代、実態を調査!
高校受験費用の塾代の実態を調査します。
先に見た文部科学省による「中学生の塾にかかる費用の平均」について、どう思われたでしょう。
実際の塾代のつぶやきを見ても、みなさん軒並み高額です。
甥っ子が今年高校受験なんだけど。。。。
塾代がひと月6万だってさ~~~
こりゃ少子化になるわけだ。
— イジリー雪哉@下ネタ多め (@Ryouma_Koji) December 10, 2022
うちは中3の1年間で通常授業+季節講習全部含めて80万円くらいでした!地域ではちょっと安めかな?という設定。中1〜2は通常の時間数も講習会の日数もぐっと少ないから50万くらいなのかな?早慶附属ガチに狙う塾とかだと合宿あったり、なかなかな金額になるかも…💦
— めぐねこ@教育費の山を越える (@megucat2019) January 25, 2022
正直何が大変だったかって夏休み明けから塾代が月に10万弱かかってたことだよね😅下の息子は高校受験無いから塾代かからないことにホッとしてる……これ兄弟多い家は大変だよね😭頑張ってください…
— とうふ (@tofutofu510) February 21, 2021
ちなみに、長女(現在高2)は受験のときに大手の集団指導塾に通塾。
中3の1年間で塾代は100万弱。
(これ払うなら、最初から私立単願でもよかった?😅)
結果、偏差値53の都立。高校受験疲れからか、大学受験むり、大学は推薦でいきたいと😅指定校推薦が多い学校で助かった。結果オーライ?#塾なし高校— はーちゃん (@ha_chan5525) August 23, 2022
文部科学省による「中学生の塾にかかる費用の平均」はあくまでも全国平均です。
つまり、 高校受験の塾代には地域差が色濃く出ているのだと思います。
いずれにせよ、塾にかかる費用は年々増加の傾向にあるようです。