塾はいつから通わせるのが、高校受験では正解なんでしょうか。
私は、いつから通わせなければならない、いつから通わせるのが正解ということはないと思います。
塾が必要になるタイミングは人それぞれ違うからです。
けれども、これまでたくさんの子どもたちに接してきた経験からいうと、いろんな意味で、早くから塾に通い始めた子は高校受験において有利な気がしています。
そこで、ここでは、塾はいつから通わせるのが高校受験では有利なのかについて、詳しく見ていきたいと思います。
塾はいつから通わせるのが高校受験では有利なのか?
私は、できるだけ早い方が高校受験では有利になると思っています。理由を、以下の2点に分けて考えたいと思います。
- 内申点のための定期テスト勉強
- 入学試験対策としての受験勉強
内申点のための定期テスト勉強
内申点のための定期テスト勉強のために塾へ通うのであれば、早いうちが有利だと思います。
内申点は、基本的に定期テストの結果や提出物を含む授業態度に影響されます。
なかでも、定期テストの素点は非常に重要で、内申点決定の際の比重のほとんどはそれと言っていいくらいです。
高校受験では、入学試験当日の実力も重要ですが、内申点をそもそもどのくらい持っているかも合否に大いに関わります。
ですから、行きたい高校に合格しようとするなら、内申点は多くあるに越したことは無いのです。
そして、高校受験においての内申点は比重は異なりますが、中学1年生の成績から含む都道府県がほとんどです。
こちらの記事で、高校受験における内申点について詳しく解説しています。併せてご覧ください。
高校受験で有利になりたいのであれば、内申点をたくさん持っておく方が良いです。
そのためには、定期テストで良い点を取らなければいけないですよね。
ですから、定期テスト対策をしっかりしてくれる塾へ早いうちから通っている方が、内申点の観点からみると有利だと思います。
入試対策としての受験勉強
入試対策としての受験勉強のために塾へ通うのであれば、そんなに早くからは必要ないと聞こえてきそうですね。
これは志望する高校のレベルによると思います。
確かに、入試対策を中学1年生から始めるということにピンとこない人もいると思います。
けれども、上位レベルの高校をもうすでに狙っているとか行けたら行きたいんだけどという気持ちが少しでもあるのであれば、早いうちから塾へ通うことをおすすめします。
最難関私立高校や公立高校でも、中学校で習う範囲を超える、あるいは発展的な難度の高い問題が出題されます。
基礎をしっかりと固めつつ最難関向けのカリキュラムのある塾へ早いうちから通い、入試に対する意識づけをしていきましょう。
では、最難関レベルを目指さない子どもにとってはどうでしょうか。塾へ通い始めるのは遅くても良いのでしょうか。
これは私の経験則ですが、早いうちから塾へ通っていた子は、受験勉強への入りがスムーズだと思います。
つまり、もともと学習習慣があるので、受験モードになれないという子は(たまにいますが)そんなに居ない印象です。
他の理由としては、塾へ来て勉強するのが「当たり前」なので、その内容が受験勉強になったとしても塾へ来て勉強するのが「当たり前」なんでしょうね。
これも、学習習慣の一種なのかもしれません。
以上、塾へ通わせるのはできるだけ早い方が高校受験では有利になると思ってる理由を、2点に分けて考えてみました。
次は、塾はいつから通わせるのが高校受験では有利なのか?入塾のタイミングについて、考えたいと思います。
塾はいつから通わせるのが高校受験では有利なのか?入塾のタイミング編
塾はいつから通わせるのが高校受験では有利なのか?入塾のタイミングについて考えていきましょう。
塾で勉強したいと思ったらいつでも、入塾のタイミングだと私は思います。
年度や学期の中途半端な時期から始めたって構いません。
特に個別指導の形態をとる塾では、カリキュラムをその子に合わせて作成するのが普通ですから、入塾時点の学力に合わせた進度が可能です。
けれども集団塾は決められた進度があるので、授業を受けていない部分は自分でフォローする必要があります。
さらに、学校の長期休み期間を勘案すると、おすすめの開始時期がありますので、ご紹介しましょう。
春休み・春期講習のタイミング
いちばんのおすすめは新学年の始まる少し前、3月頃・春休みがおすすめです。一般的な塾ではちょうど春期講習が始まる頃ですね。
春休みは比較的宿題が少なく、部活動もそんなに忙しくありませんから勉強モードになれない子もいるのですが・・・
実は、宿題が少ないからこそ、部活動に余裕があるからこそ、塾での勉強に集中しやすく時間が取れます。
そうすれば新学年1学期の勉強を先取りし、1学期中間テストを準備万端で迎えることができます。
学年のスタートダッシュが上手に切れると、その後の勉強に対するモチベーションも上がります。
ただし、前学年に積み残しがある場合はそちらが優先となりますから、勉強の積み残しはない方が良いです。
夏休み・夏期講習のタイミング
夏休みは期間が長いので、じっくり勉強に向き合うことができます。その意味では、悪くはないタイミングです。
けれども、その分学校の夏休みの宿題もたくさん出ますし、部活動も忙しいですよね。
夏休み中にも、2学期の先取り・予習はしたいですが、1学期やその前学年範囲に積み残しがあったりすると、意外と時間がなかったりします。
ですから、1学期や前学年に積み残しをしないためにも、やはり春休みには勉強してほしいですね。
そうすれば、夏休みを無理なく過ごせるようになります。
冬休み・冬期講習のタイミング
冬休みは期間が短いため、タイトなスケジュールになるかもしれません。
年末年始って、大人も子どもも何かと忙しいですからね。
けれども、だからと言って次年度前の3月まで待つ必要は全くありません。
先ほども述べたように、塾で勉強しようかな、塾で勉強したいな、と思ったそのときがいちばんのタイミングなのです。
塾に通う意思があるなら、先延ばしにすることに意味は全くないと言えるでしょう。
冬休みは1・2学期が終了していて、残すところあと3学期のみの時期です。
1・2学期の分量的にも復習に時間を割く子も多いですね。
塾はいつから通わせるのが高校受験では有利なのか?入塾のタイミングについて考えてみました。
最後に、塾に通い始めた時期についての実際のコメントと通塾率を見てみましょう。
塾に通い始めた時期についての実際のコメント!塾に通っている公立中学生の割合は?
塾に通い始めた時期についての実際のコメントと通塾率を見てみましょう。
長女は中1までは自学で頑張ってたけど、中1の学年末テストで英語と数学の点数が大分下がった。
本人も思うところがあったようで自主的に塾行きたいって申し出があり塾に通い始めた。
通い始めて半年以上経って今思うのはあの時に塾行ってよかった。
まず数学は苦手だったのに得意な教科に変わった。→— すぷー (@spsp_ikuji) November 22, 2022
何度も繰り返し申し上げている通り、塾に行きたいと思ったときが塾に通わせるベストタイミングだと、私は思います。
子ども本人のやる気が伴っているのがいちばん重要だからです。
偏差値63〜67あたりの高校を目指してた中学時代、塾に通い始めた中2の頃は小学生のテキストからスタートしたよ😙
そのおかげでかなり成績上がった気がする https://t.co/XV1WPkOfgB— りぼん🧸🎈 (@XZMk6MMpVvdzpiq) March 16, 2023
このように、場合によってはずいぶん前の範囲までさかのぼらないといけないケースも見受けられます。
復習やさかのぼっての学習はできるだけ少ない方が良いですよね。なぜなら、今の学年の勉強もあるのですから。
そういうわけで、塾が必要だと思ったタイミングこそ、その子にとってベストタイミングなわけです。
塾に通っている公立中学生の割合(通塾率)は?
文部科学省の公表している、「令和3年度子供の学習費調査」によれば、公立中学では全体の7割にあたる生徒が通塾しているそうです。
さらに、学年別にみると、中学3年生の学習塾費がもっとも多いです。
一般的には、中学3年生からの通塾が増えるのであれば、それよりも早くスタートすることが、高校受験では有利になるのではないでしょうか。
ライバルよりも早くスタートすることになりますからね。