遊び盛りの小学生にとっては、家庭学習の定着はなかなか難しいもの。
子どもの学びを効率よく伸ばすためには、家庭学習で習慣づけをし、学習時間をきちんと確保することが大切です。
家庭学習の質を高め、習慣づけすることで、子どもの成績を伸ばすことができ、その後の進路も切り拓かれていきます。
そうはいっても、保護者がつきっきりで勉強を見てあげるというのもなかなか大変ですよね。
「これでいいのだろうか」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
ここでは、家庭学習の習慣づけのコツなどを解説していきたいと思います。
是非子どもの家庭学習の習慣づけにお役立て下さい。
家庭学習の習慣づけには、子どもの学習意欲を高めることが大切!
まず第一に、家庭学習の習慣づけには、子どもの学習意欲を高めることが大切です!
「先生にやれと言われたから」、「親にやらされている」、という意識のままでは、勉強意欲もわかず、家庭学習を習慣づけるのはなかなか難しいでしょう。
子どもが自発的に「勉強しよう!」と思うことが一番大切です。
そのためには、まず「自分のために勉強しているんだ」と認識してもらう必要がありますね。
家庭学習の習慣づけに、「勉強する理由」を上手く伝えてあげましょう。
「いい成績を取るため」、「やらなきゃいけないから」というような頭ごなしな伝え方は、かえって子どものやる気が失われる恐れもあるので要注意!
「なぜ勉強しないといけないの?」と聞かれたら、以下のような方針で答えてあげるのもいいでしょう。
- 自分自身にどのように役立つのか
- 社会や世の中にどのように役立つのか
では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
自分自身にどのように役立つのか
勉強内容は、日々の生活や将来の職業選択にも役立つということをわかりやすく伝えてあげましょう。
(例)スーパーで“2割引”と書いてある時、どれぐらい安くなるのかわかって、お得に買い物が出来るよ。
(例)プログラムを学べば、ゲームやアプリを自分で作ることができるよ。
「勉強するから、何をしたいか分かる。勉強しないから、何をしたいか分からない」
(北野武)
何のために勉強するのか?
それは勉強してみるから分かる。
自分が何が得意で
何が好きなのか
それを知るために勉強する🍀今日も笑顔で背筋伸ばして
素敵な1日を🌈— まあこ@勇気のカウンセラー (@monchan5251) December 4, 2021
娘が塾の公開テストで算数100点でした👏
何のために勉強するのか。
今はまだ将来やりたいことが見つかっていないから、見つかったときのために勉強しておく。
とママ友に話しているのを横で聞いていました。#言っていることが時々大人すぎて驚く#人生何回目
— Kaori🐾 (@kafasting) January 21, 2022
何のために勉強するのか。それは人生の岐路にたったとき、自分の道を選択するための判断材料を培うため。知識がないと判断できる基準がない。自分が選んだ道が正しいと信じるために必要なこと。だから何歳になっても勉強はし続けた方が良いし、その方が成功への近道となる。#おは戦40608js 🌊
— カズ@社畜を脱出する人 (@kazubird1985913) June 7, 2022
学校を出てからが本当の勉強だよ。大抵の人は学校を出ると本を読むのをやめてしまうが、絶えず本を読み学び続けることが大切だよ。
七田眞
— 京大生が作った「Online探究学習塾」 (@tanq_assist) April 16, 2022
おはたま😺
Twitter運用953日目誰よりも三倍、四倍、五倍勉強する者、それが天才だ。
by野口英世夢実現に向かって
皆さん頑張りましょう✨
リプは「おはたま」でOK‼️#猫とビジネス#おは戦50406am 🌴 pic.twitter.com/3lI5WbUh7Y— たま🐱農業×畜産×SNS (@tama_freelance) April 5, 2022
社会や世の中にどのように役立つのか
勉強して知識が増えれば、人の役に立てるということを具体的に伝えます。
(例)英語が話せたら、困っている外国の人を見つけた時、英語で助けてあげることができるよ。
法律や政治、医療や介護、更には衣食住や身の回りの道具も、私達の暮らしの中のもの全て、過去の人による勉強の蓄積によって出来たものですから、勉強というのは「人の役に立つ」ためにするから意味があるんだよ、という点もわかりやすい言葉で是非伝えてあげて下さい。
「勉強は役立つ」と子どもに意識してもらうことで、学習意欲が高められ、家庭学習を習慣づけることにも繋がります。
ただ、小学生には「勉強は役立つ」ということを意識させるのは、少し時間がかかるかもしれません。
そこで、意識づけと一緒に、勉強が楽しくなるような工夫もしてあげるとよいですね。
例えば、歴史をテーマにしたマンガをプレゼントしてみたり、お子さまが好きなゲームに関する英語の動画を観たりする等、子どもの興味によって色々試してみるのはいかがでしょうか。
このように、家庭学習の習慣づけには、子どもの学習意欲を高めることが大切です。
では、家庭学習の習慣づけをするための目標設定について見ていきたいと思います。
家庭学習の習慣づけには目標設定を!
家庭学習といっても、宿題や授業の予習・復習など、その内容はさまざまです。
また、学年によっても出来ることが大きく変わってくる小学生は、学年によって家庭学習の目標も違ってきます。
家庭学習の習慣づけをするための目標設定について、以下のように学年別に見ていきたいと思います。
- 小学校低学年の目標設定
- 小学校高学年の目標設定
小学校低学年の目標設定
小学校低学年の家庭学習の目標は、まずは「机に向かう習慣をつけること」です。
まだまだ遊び盛りの低学年は、他の事が気になってしまったり机に座っていられなかったりと、初めは家庭学習の習慣づけは難しいかもしれません。
まずは短時間でも机に向かい、宿題をさせましょう。
それも難しかった場合は、机に座った状態で、今日学校で勉強したことを聞いてみるのがおすすめです。
学習のフィードバックをすることで、その日の復習にもなりますし、出来なかったことやわからなかったことが何なのか、はっきりしますよね。
親も解き方のヒントを一緒に探したりわからなかった原因を一緒に考えたりと、勉強のフォローもしやすくなります。
小学校高学年の目標設定
小学校高学年の家庭学習の目標は、「復習に時間をかけること」です。
机に向かう習慣が出来たら、自然と宿題も出来るようになってきます。
宿題が出来るようになったら、毎日の復習も習慣づけましょう。
高学年になると、家庭学習の習慣づけとして「中学生になるための準備」も必要になりますから、日々出来なかったところを確認し復習しておけば、中学生になってからいきなり勉強でつまずくことも防げますよね。
これまでに習ったことを確認し、「わかる!」、「出来た!」という自信を積み重ねられるようにサポートしてあげて下さい。
以上が、家庭学習の習慣づけをするための目標設定です。
では次に、家庭学習に習慣づけで、効果を下げない注意すべきポイントをご紹介します。
家庭学習の習慣づけで、効果を下げない注意すべきポイントは?
家庭学習の習慣づけで、効果を下げない注意すべきポイントは以下の3つです。
- 親が全て決めてしまうのはNG!
- やったつもり、わかったつもりになってない?
- 目標はきれいなノート作りではない
それぞれについて見ていきましょう。
親が全て決めてしまうのはNG!
子どもの学習をきちんと見たい!という思いから、熱心に子どもの学習管理をする親は大勢います。
しかし、だからといって学習教材を全て親が選んだり、学習する場所はここ、時間は○分、と全て親の一存で決めてしまうと、子どもは息苦しさを感じてしまうかもしれません。
その結果、学習を始める前からネガティブな感情を持ってしまい、家庭学習の習慣づけが難しくなります。
学習はある程度の方向性を決めたり、学習時間(夕食前にする、習い事から帰宅したらする等)の取り決めは必要ですが、教材を選ぶ際には子どもの希望も取り入れてあげましょう。
子どもに選択肢を与えたり、自身に決めさせるという関わりをしてあげることにより、「自分で決めたから頑張ろう!」という感覚を持つようにもなり、責任を持ってやり遂げることが出来るのです。
やったつもり、わかったつもりになってない?
学習の仕方によっては、全く効果が無いことがあります。
例えば、問題を解いて答え合わせをして、間違った場所は答えを書き写して終わり……。
なんてことはないですか?
子どもは丸付けをしたらそこで満足してしまう傾向がありますが、間違い直しは必須です!
何を間違えたのか、きちんと確認をして解き直す。
わからない箇所は解説をよく読んで、本当に理解出来たか確認する。
小学生のうちは、慣れるまでは親が採点してあげることで、効率的で質の高い学習となります。
勉強の仕方を伝授してあげて下さい。
目標はきれいなノート作りではない
多色ペンや可愛いスタンプを駆使して、きれいなノート作りが目標になっていませんか。
特に高学年以降の女子は注意して観察してみて下さい。
また、自分さえ読めればいいノート、すなわち字が雑で読めないものになっていたり・・・。
ノートは勉強したことを自分に定着させるための道具ですが、とはいえ、自分さえ読めればいいノートはもう少し大きくなってから。
家庭学習の習慣づけの目的は、きれいなノート作りではありません。
大切なことは、子どもが学習を身近なものと感じ、自発的に進んで勉強する姿勢です。
是非、家庭学習の習慣づけが出来るよう、子どもに働きかけてあげて下さい。