内申点は教師の好き嫌いと関係ない!でも好かれるのはメリットだらけ

内申点
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「うちの子どもの方がテストの点数が高いのに、あの子より内申点が低い」

「あの子は先生に好かれているから内申点が高いのでは」

・・・このような声をお聞きすることがあります。

「内申点は教師の好き嫌いで変わる」と勘違いされがちですが、それは大きな間違い!

内申点は、「教師に好かれる」だけで評価が上がるという単純なモノではないからです。

では、内申点は教師の好き嫌いとは関係ないという事実について、教師の立場から検証してみたいと思います。

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内申点は教師の好き嫌いとは関係ない!

結論から言うと、内申点は教師の好き嫌いとは関係ありません!

視点を変えて、教育者である先生の立場に立って少し考えてみましょう。

好き嫌い以前に、その生徒のことを理解していなければ、「良い評価」も「良い印象」も持つことはできません。

教師側からいくら働きかけたとしても、コミュニケーションには相互理解が必要ですから、生徒なりの自己アピールも最低限必要にはなるでしょう。

きちんと授業を受ける、宿題をする、先生ともコミュニケーションをとるなど、お互い理解し得るだけの「人間関係」の形成が必要ということになりますね。

これらを、「教師に好かれるため」や「媚を売る行為」などと受け止めてしまい、自分自身のことを理解してもらう機会を閉ざしてしまうのは、非常にもったいないことです!

これは、日本の教育現場のみならず、諸外国においても事情はさして変わらないようで、先生ときちんと向き合わなければ、自分を理解してもらい評価を得ることは、日本と同様に難しいということですね。

ですので、「媚を売る行為」などという固定概念は捨てて、「自分を理解してもらうための努力」だと捉えることをおすすめします!

内申点の評価と「学習態度」との関係性は?

内申点の評価の中で、「学習態度」は各教科の目標の一部に設定されています。

それらに照らして合わせて、その達成状況を以下のように評価します。

A:「十分満足できる」状況と判断されるもの
B:「おおむね満足できる」状況と判断されるもの
C:「努力を要する」状況と判断されるもの

これらを総括的に評価したものが、いわゆる「評定」といわれる5段階評価の成績ですね。

文部科学省が定めた「学習指導要領」により、全国どの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるように教育内容の基準があるため、教師の好き嫌いで成績をつけることはできないというわけです。

以上、内申点は教師の好き嫌いとは関係ないという事実について、教師の立場から検証してみました。

では次に、教師に好かれるメリットについて解説していきたいと思います。

教師に好かれるメリットとは?

学校の教師は、生徒に平等に対応する義務があるため、好き嫌いで行動する教師はいません。

好き嫌いによって成績などに反映させることはありませんが、とはいえ先生も人間ですから、一生懸命頑張っている人を見れば応援したくなります。

逆に、言うことに耳を傾けず、投げやりな態度の人にはそうは思わないでしょう。

ですから、人として好意的に思われる行動を心がけることによって、学校生活の中で悩んだ場合やアドバイスがほしいなと思ったときなどには、きっと先生に助けてもらえるでしょう。

教師に好かれるメリットは以下の通りです。

  • 勉強の質問に対して答えてもらえる
  • 進学先の情報を提供してもらえる
  • 困っていることに気づき、相談に乗ってもらえる

勉強の質問に対して答えてもらえる

繰り返しになりますが、頑張っている人は応援したくなるものです。

勉強に対する質問についても、ただ生徒からの質問に答えるだけではなく、一緒に覚えておいたほうがいいことや間違いやすいポイント、勉強の仕方など、学習全般についてもプラスアルファで先生から教えてもらえるでしょう。

そして、やる気や努力も先生に伝わりますから、評価も上がり一石二鳥ですね。

進学先の情報を提供してもらえる

頑張っている生徒に対しては、先生達は一生懸命対応してくれます。

プロならではの情報提供をしてもらうことも可能でしょう。

また、進学先について悩んだりしたときには、適切なアドバイスをしてもらえるという利点もあります。

先生に応援団になってもらえるのは、何より心強いですよね!

困っていることに気づき、相談に乗ってもらえる

普段から生徒のことをよく見ているからこそ、先生達は生徒の小さな変化を見逃しません。

困っていることにいち早く気づき、適切なアドバイスがもらえます。

友人関係や部活のことなど、学習面以外のことでも相談できると一層安心ではないでしょうか。

 教師に好かれることによるデメリットはないので、好かれるに越したことはありませんね!

以上、教師に好かれるメリットについての解説でした。

では最後に、教師に好かれる子の特徴についてご紹介しましょう。

教師に好かれる子の特徴とは?

評価の仕組みに対する是非はともかくとして、現実としてその制度の中で学校生活を送っていく以上、制度の仕組みをよく理解して、先生から良い評価を受けられるように行動していくことも、ある程度求められるのではないでしょうか。

もっと平たい言葉で言えば、「好かれる子」の特徴を知って、その特徴に自分を寄せていくことにより、同じように評価を受けられるということになります!

では、教師に好かれる子の特徴とは、どのようなものがあるでしょうか。

・先生によく質問に行く
・提出物に丁寧に補足事項の書き込みなどがある
・授業中の挙手や発言が多い

先生に質問したり、授業中に発言するのが苦手な子どももいるでしょうから、「必ず先生に質問できるようになりなさい!」とか、「何がなんでも挙手しなさい!」というわけではありません。

そして、親御さんも、くれぐれも子どもに急激な変化を求めないであげて下さいね。

しかし、いずれはそれもできるようにしていく必要はありますから、まずは今のベースを大事にしながら、ほんの少し、プラスアルファできることから始めてみて下さい!

・今より少しだけ課題への書き込みを増やしてみる
・移動教室のとき、クラスで一番早く行ってみる
・3分前着席をして授業準備をする
・今よりも丁寧な字で書いてみる

例えば、このような感じですね。

できることはたくさんあるはずですから、自分のペースで何かひとつ始めてみることをおすすめします!

今の自分にほんの少しのプラスアルファをすると、きっと今よりも「好かれる」自分になれますよ!

続いて、教師に好かれるためにすべき行動について、具体的に解説していきましょう。

きちんと挨拶や返事をする!

人と話すのが苦手、なかなか大きな声を出せない、という人もいるでしょう。

しかし、挨拶や返事は、きちんと相手に伝えることがポイントです!

これは、学生の間だけでなく、社会に出てからも、また交友関係を構築する上でも人として大切なことですよね。

笑顔で会釈をしたり、先生からの問いかけなどに対してしっかりうなずくなど、自分なりに誠意を持って相手に伝えよう!という意欲があれば大丈夫です。

忘れ物をしない、期限を守る!

これは、目の前の課題に対し、確実に取り組めば簡単に達成できることですね。

また、教科ごとの提出課題だけに限らず、例えば部活で提出すべき書類やアンケート調査など、決められた期限を守ることは「約束を守れる子かどうかの評価」にもつながります。

人として信用・信頼されることも大切な評価のひとつ

うそをつかない!

時には、忘れ物をしたり、うっかり期限を過ぎたりなど、人間ですから誰にでも失敗はあります。

その時は正直に相手に伝えることが大切です。

この際に言い訳ばかりするなど、反省の態度が見られないと、余計に印象は悪くなってしまいます。

一度失敗したことや忘れがちなことについては、メモを取ったりスケジュールに書き込むなど、自分なりの対策をして次につなげましょう。

ワークシートは8割埋める!

意外と見落としがちなポイントです。

感想や自分の意見を書くのが苦手な人は多いかもしれませんね。

しかし、学習後のワークシートが白紙だったり、「勉強になった」など、ひと言で終わらせしまったりすると、学習の意欲がない、と判断されてしまいます。

ワークシートは8割埋めるように心がけて下さいね。

お手伝いをしたり、媚びを売ったり、「いい人」を無理して演じる必要はありません。

大切なことは、人として当たり前のことをしたり、目の前の課題に一生懸命取り組んだりすることです。 

学習態度が悪いことは、内申点を下げる大きな原因になってしまいます。

せっかくテスト勉強を頑張っていい点数をとったとしても、学習態度が足を引っ張ってしまうことは非常にもったいないですよね。

学習態度をよくすることはメリットしかない!

内申点は教師の好き嫌いとは関係ありませんが、学校生活を送る上で、人として好意的な行動を心がけることはメリットしかないと言ってもいいでしょう。

将来、社会人になるとたくさんの人と関わります。

その際に、「人から好かれる」ということは、上司や取引先の方などとやり取りをする中においても、とても重要なポイントのひとつになります。

そして就職活動でも有利に働くことでしょう。

学生のうちから、このようなスキルを身につけておきたいものですね。

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