内申点オール4の偏差値はどれくらいなのでしょうか。
仮に全体の平均がオール3だと考えるなら、内申点オール4の生徒は成績が良いイメージになりますよね。
そもそもオール4というのは、全教科の評定が4、つまり9教科合計の評定が36のことを指します。
ただ、オール4の考え方は人によって異なります。
たとえば、教科によって「3」「5」などばらつきがある場合でも、合計が36であればオール4ということもあるからです。
では、内申点オール4の偏差値はどれくらいなのか、また真の成績とは異なるという事実を検証したいと思います。
内申点オール4の偏差値は?真の成績とは異なる事実を検証!
内申点がオール4の偏差値はどれくらいなのでしょうか。
先述した2パターンについて、ともに「内申点オール4」と捉えた場合、偏差値はどれくらいになるのかを解説していきます。
「内申点オール4」とは
- 9教科の評定がオール4
- 教科によって「3」「5」などのばらつきがあるが、評定の合計は36
また、次の場合も内申点オール4程度はあることになりますね。
- 5教科はオール5、副教科はオール3の場合(内申点37)
- 5教科はオール3、副教科はオール5の場合(内申点35)
しかし、こういった場合の偏差値はどうなるのでしょうか?
- 5教科はオール5なので偏差値は「60」ぐらい
- 5教科はオール3なので偏差値は「45」ぐらい
・・・となります。
つまり、内申点がオール4だとしても、細かい偏差値は人によって異なるというわけですね。
実は、内申点オール4の生徒が、偏差値のふり幅が一番大きいのかもしれません。
以上、内申点がオール4の偏差値はどれくらいになるのかについてでした。
次に、内申点オール4の生徒の高校選びの注意点について解説しましょう。
内申点オール4の生徒の高校選びの注意点とは?
内申点オール4の生徒の高校選びの注意点は以下の3つです。
- 内申点オール4と評定合計36は全く違う
- 高校生活をどう過ごしたいかで判断する
- 内申点の状況で対策を考える
では、それぞれについて順に見ていきましょう。
内申点オール4と評定合計36は全く違う!
全教科安定して4が取れる子と、副教科で評定合計を稼いでる子では偏差値は全く違います。
特に中学3年生になると、内申を上げる方法のひとつとして、副教科の勉強を頑張る子も増えてきます。
内申点を上げることはもちろん大切ですが、受験で必要なのは主要5教科ということは念頭に置いておきましょう。
また、高校の一般入試は、内申点さえあればGoサインを出す担任の先生もいるようですが、主要5教科で高校受験に勝負できる実力があるのかどうか、今一度考えてみる必要がありますね。
高校選びに関しては、担任の先生だけでなく、塾に通っている場合はぜひ塾の先生にも相談してみて下さい。
高校生活をどう過ごしたいかで判断する!
もし、子どもの偏差値が53の場合、55くらいの高校へ行くか、50くらいの高校に行くか、迷うこともあるでしょう。
このようなときは、どのように考えればいいのでしょうか?
・学校生活を楽しむことが目的なのか
・大学受験などの進学が目的なのか
高校に行く目的によって判断するといいでしょう。
学校生活を楽しむことが目的の場合
高校に入って部活や学校生活を楽しみたい場合、高すぎるレベルを目指すのはおすすめしません。
自分の偏差値よりも高いレベルの高校に入った場合、毎日必死で勉強をしないとついていけなくなるからです。
部活も含め、いろいろやりたいことがあるのに、毎日勉強ばかりの生活を送るというのは、かなりの覚悟がないと難しいでしょう。
つまり、偏差値が53の場合、50くらいの高校の方が、余裕を持ってスタートできるということになりますね。
大学受験など、進学が目的の場合
一方、「毎日の勉強を頑張ってでも入りたい大学がある」、「大学受験合格が最優先」という場合には、自分の偏差値以上の高校へ入ってもいいでしょう。
周りのレベルが高い学習環境の方が、自分自身の学習能力も上がっていくからです。
偏差値だけで判断するのではなく、高校生活をどのように過ごしたいかなど、さまざまな条件を考えながら志望校選びを行って下さいね。
そうすることにより、高校に入ってから「こんなはずじゃなかった・・・」ということが防げるはずですよ。
内申点の状況で対策を考える!
「今の内申点で志望校に合格できるだろうか」、「内申点オール4で行ける高校はどこだろうか」など、不安や疑問を抱えている受験生もいることでしょう。
そこで、高校受験まで、どのように考えて何をすべきなのかを考えてみましょう。
内申点が低い場合
内申点が足りないのではないかという不安は、多くの受験生が抱く気持ちかもしれませんね。
しかし、内申点が確定する時期までは、「悩む時間があったら努力しよう!」と考えるべきです。
授業態度、提出物、定期テスト、どれをとっても、まだまだやれることがたくさんありますから、内申点が確定するまでは、1点でも多く内申点を獲得することに集中しましょう。
努力して内申点を1点上げることは、入試の5点に相当すると言われています。
事前に志望校の内申点の算出方法を確認し、高校合格に向けて少しでも得点アップできるよう、努力あるのみです!
内申点が確定している場合
多くの中学校では、中学3年生の11月(一部地域では中3の1月)に内申点が確定します。
確定してしまったら、今から変えようのないものを気にしてくよくよしても仕方がありません。
もし、自分自身が希望する内申点を下回っていたとしても、ここは気持ちの切り替えが肝心です!
内申点を参考にして志望校を決めたら、あとは入試当日に向けて、とにかく本番で点数を取れるよう精一杯勉強しましょう。
確定する前と後での「切り替え」、そして「今できることに集中する」意識を大切にして下さいね。
自分の内申点よりも上を目指す!
多くの場合、自分の内申点を基準にして高校を選ぶでしょう。
しかし、高校選びを迷った時は、「自分の内申点よりも上」の高校を目指すことをおすすめします!
まず、内申点が確定する11月までは「今が内申点アップのチャンス」と捉えて、とにかく内申点を上げるための努力を続けて下さい。
内申点が確定するまでは、努力次第でどんな高校にでも行けるチャンスがある!
今やれることを精一杯やりましょう!
内申点が確定した後は、ある程度志望校が絞られてきますが、それでも、可能な範囲で上のレベルを目指し、入試当日まで努力を続けることが大切です。
それによって、進学する高校の環境が異なってきますよ。
どんな生徒が集まり、どんな雰囲気の学校なのか、高校ごとにそれぞれ異なります。
上のレベルに行けば行くほど、勉強している友達に囲まれる環境に身を置けますから、目指す大学の基準も高くなり、将来の就職や年収にまで影響する可能性があります。
上のレベルを目指して自分を精一杯伸ばすことは、人生の岐路とも言える、非常に重要なことなのです。
以上が、内申点オール4の生徒の高校選びの注意点でした。
最後に、内申点オール4からオール5を目指すためには何が必要なのか、ご紹介したいと思います。
内申点オール4からオール5を目指すためには何が必要?
今の内申点がオール4程度の場合、もうひとがんばりしてオール5にできれば、さらに上のレベルの高校も視野に入ってきます。
また、志望校が自分の偏差値よりも高い場合、オール4からオール5に近づけば、高校受験の合格率も変わってきますよね。
では、内申点オール4からオール5を目指すためには何が必要なのでしょうか。
すでに内申点オール4を取れる学力レベルということは、基礎的な内容はすでに身についていると考えられます。
つまり、ある程度の実力はあるということになりますね。
では、何が足りないのでしょうか?
応用力の強化の力を入れる
オール5を目指すために必要なのは、応用力の強化です。
基礎的な問題を解いて満足するのではなく、応用問題までくり返し解きましょう。
学校のワークはもちろん、準拠問題集、さらに余裕があれば市販の問題集も活用して、解けない問題がなくなるまで徹底して解いて、応用力をつけることがオール5への道です。
内申点オール5にするために意識すべきこと
内申点を上げるためには、どの教科でもやはりテストの点数を上げることが1番の近道であることは言うまでもありません。
ただ、「どの教科も9割以上の点数を取ることは難しい」という場合は、日頃の行いが大切になってきますね。
では、テストの点数の上げ方、日頃の行いに焦点を当てて解説していきましょう。
今までの学習方法を見直す
テストの点数を上げたいと思ってすぐに上げられるのなら、誰も苦労はしませんよね。
そこで、今までの勉強方法を見直してみることにしましょう。
1.どんな問題で点数を落としていたのか、自分の弱点を分析する
闇雲に勉強時間だけを増やしても効率が悪い場合があります。
まずは自分の弱点を探ってみて下さい!
ケアレスミス
ケアレスミスは誰でも陥りやすい間違え方のひとつですが、学習しているときからミスを意識するべきでしょう。
特に数学では、見るからに解き方の分かるような問題でも、とりあえず手を出してみてノーミスで解ききる訓練をして下さい。
また、テストでも途中式などを見やすいように残しておき、あとで見直ししやすい問題用紙にしておきましょう。
見たことがある問題だったが思い出せない
思い出せないということは、単純に勉強不足です。
たとえオール5を取る生徒でも、1度見ただけで完璧に暗記できる人は、ほんのひと握りでしょう。
問題集などは3周やることが目安と言われていますが、完璧にできるようになるまで何周でもやって下さい。
全く見たことがない問題
全く見たことがない問題に出くわした場合は、その「見たことのない問題」が、どの教材から出たのかをすぐに調べて下さい。
もし、調べてみてもどこから出た問題かが分からなければ、思い切って先生に聞いてみましょう。
出るところさえ分かれば、かなり対策しやすくなりますよね。
2.自分の弱点を踏まえて、次のテストに備える
弱点が分かれば、対策の方法も自ずと分かってきます。
前回間違えた箇所を、次のテストで全問正解することを目標に勉強できれば、効率も良くなり成績も上がってくるはずです。
次に受けたテストでも解けなかった問題があれば、また弱点探しをし、その次のテストに備えます。
これを繰り返すだけでも、どんどん点数が上がってくるはずですよ!
3.副教科にも力を入れる
定期テストといえば、主要5教科を中心に勉強をしがちですよね。
しかし、内申点を上げるためには、副教科の勉強にも力を入れて下さい!
いざ勉強してみると、意外と出題範囲は狭いし、内容的にも難しくないことが分かります。
特に数学や英語は、前に学習したことの知識も必要になるため、成績を上げるのはなかなか難しいでしょう。
それに比べて、副教科は勉強しやすいので、頑張ってみるのがオススメです。
テスト以外のことにも全力で取り組む!
例えば、提出物を全て期限内に提出するだけで、提出点は満点になります。
また、英語のスピーチ、音楽のリコーダーテスト、体育の実技テストなど、頑張ればある程度できるようになるものは、猛練習してテスト本番に備えて下さい。
結果はともかく、言葉にしなくてもその頑張りは必ず先生に伝わり、評価につながります。
授業以外の活動にも精を出す
これは、成績を上げるために意識するわけではありませんが、結果的に成績アップにつながる可能性があります。
意外と先生達は、生徒のことを見ていないようで結構見ています。
特に担任の先生や部活の顧問、学年主任の先生などは、生徒のことをよく観察していますから、日頃の行いや努力が成績アップにつながる可能性もあります。
頑張りの基準として、テストの点数を着々と上げることだけにとどまらず、部活や行事ごとに熱心に取り組む姿などが評価されるかもしれません。
例えば、体育の実技テストなどで少し失敗したとします。
それでも、日々の努力が伝わっていれば、先生は「諦めずに取り組む姿勢」を評価し、内申点が4から5に上がるかもしれませんよね。
内申点の付け方は、学校によっても微妙に違いますし、厳しさもかなり異なってくると思います。
ただ、何か新しい行動をすることで必ず成績は上がりますから、受験を有利に導くためにも頑張って下さいね!