志望校が公立高校であれ私立高校であれ、高校受験において英語の試験は避けて通れません。
高校受験の際にいちばん大変だった教科は数学、次いで英語が第2位というアンケート調査もあるようです。
また、昨今の学習指導要領の改正により中学生の間に学ぶ英語の範囲が増え、英単語数も増加したと言われています。
英語と一口に言っても文法知識を問う問題もあれば長文問題・リスニングもあります。
基本的な英語の勉強法は、英単語・英文法をいったん自分の中へ落とし込み、それらを長文読解やリスニングで活用するイメージです。
そこで、ここでは、高校受験における英語の勉強法を英単語・英文法・長文読解・リスニングに分けてご紹介したいと思います。
高校受験における英語の勉強法!英単語編
高校受験における英語の勉強法、まずは英単語の勉強の方法をご紹介しましょう。
どうやって覚える?
英単語は人によって、どうしたら覚えやすいかが異なります。
まずは、自分に一番合う覚え方を見つけてください。以下に代表的な覚え方を列挙しますので、試してみてベストな方法を選びましょう。
- 見るだけ
- 手を動かす(書く)
- 聞く
- 声に出して読む
英単語の覚え方の種類はこれくらいです。
脳科学的には、五感を複数同時に使うと覚えやすいと言われています。
ですから、「音を流しながら声に出して書いてみる」と上に挙げたすべてを網羅することになりますよね。
個人的には、後述するリスニング対策のためにも、聞く・声に出すは非常におすすめです。
書くのはスペルを暗記するのに効果的だと言えます。
何を使って覚える?
- 市販の高校受験向け単語帳
- 単語カード
- 単語ノート
- CD等の音源
何を使っても構いませんが、自分が覚えた・覚えていないを選別しながら毎日目にすることをおすすめします。
人は忘れる生き物です。忘れることは仕方がのないことなので、忘れたら覚え直すことが必要になります。
単語帳×音源のコンボがおすすめ
そのためのツールとして、個人的におすすめコンボは、市販の高校受験向け単語帳×音源です。
市販の単語帳にはチェックボックスがありますから、それを使って選別ができますし、付箋の付け外しでも簡単に選別できますよね。
また、巻末ページにはindexページがあり、検索することができます。
さらに、CDやダウンロードによる音源も提供していますので、リスニング対策にも活用できます。
単語カードや単語ノートの弱点
単語カードであれば、覚えたリングと覚えていないリングに選別ができます。
けれども、単語カードは検索機能がなく、作るのにも時間がかかりますよね。
ノートは書き方によっては、類義語を書き込むスペースを作ることもできるので、情報量の多いノートができますが、“作ること”に夢中になってしまい、肝心の暗記する時間が減ってしまいます。
ですから、個人的には初めから類義語や派生語も整理されていて、さらに音源も提供してくれる市販の単語帳がおすすめです。
高校受験における英語の勉強法、英単語の勉強の方法をご紹介しました。
高校受験における英語の勉強法、次に英文法の勉強の方法をご紹介しましょう。
高校受験における英語の勉強法!英文法編
高校受験における英語の勉強法、次に英文法の勉強の方法をご紹介しましょう。
中学3年生になっても新しい英文法は学習するので、中学3年生の夏ころまでには、中学1年生・2年生の範囲は復習しておきましょう。
英語という言語の性質を考えてみると、実は英文法の7割くらいが動詞にまつわる単元です。
重要度合いを加味すると、8割くらい、何かしら動詞に関わっているんじゃないかな?と思います。
だからこそある意味混乱してしまうんですよね。
英文法はいくつかの単元に分かれていますので、その単元が何を学び、何を覚える単元なのかをしっかり理解しましょう。
何を使う?
3年間の文法が1冊にまとまった参考書や問題集がおすすめです。
学年ごとに分冊していると、何年生で習うのか分かってないと調べられないんですよね。
英語の先生ならそれが分かりますが、特に英語の苦手な受験生にとっては何を何年で習うかなんてわからないですよね。
英文法の参考書は問題を解くだけでなく、高校受験の勉強を進めていく中でわからない・自信がない英文法に出くわしたときに調べるためのツールでもあることを理解しておきましょう。
英文法理解度チェック方法
自分が英文法の単元を理解しているのかどうかって、わからないですよね。
そんなときは、目次ページを利用して以下の手順で確認することができます。
- 目次にある各単元名を見て、覚えるべき形やそれに合わせた意味がパッと言える。
- 目次にある各単元名を見て、その文法の役割や文中での位置について説明できる。
- 目次にある各単元名を見て、その文法を用いた例文が言える。
これがひととおりできれば、その単元は理解していると思ってよいでしょう。
ただし、文法によっては目次に書き切れていない派生事項も大切であることもあるので、定期的に見返すようにしましょう。
高校受験における英語の勉強法、英文法の勉強の方法をご紹介しました。
高校受験における英語の勉強法、次は長文読解の勉強の方法をご紹介しましょう。
高校受験における英語の勉強法!長文読解編
高校受験における英語の勉強法、次は長文読解の勉強の方法をご紹介しましょう。
昨今、高校受験だけでなく、広く日本の英語教育において以前よりも長文読解の比重が大きくなっています。
長文読解は自身の内にある英単語と文法知識を総動員しながら読んでいかなければいけません。
ですから、長文読解の勉強に先行して、ある程度の英単語と英文法が落とし込まれている方が、効率よく長文読解の勉強ができます。
ただ、英単語や英文法がの復習が終わっていなくても、長文の勉強はできます。
時間的に受験勉強のスタートが遅れてしまったり、英語がなかなか進まなくて、という人も積極的に長文に触れるようにしましょう。
そして、長文を読む中で、
- この形よく見る形だけどなんて言う文法かな?
- この単語よく出てくるから早めに覚えてしまおう
というように、いわば逆算的に長文を利用しましょう。
やってはいけない長文読解勉強法
よくあるやりがちな長文勉強方法をご紹介します。これだけは絶対にやらないでください。
これをやる前と後で、いったい何の力がつくのでしょう??
むしろ、何の力もつかないということは、やるだけ時間が無駄なのでこれで終わるくらいなら長文やらなくていいです、というくらいこれはほんっっっとうに無駄です。
正しくは、こうです。
- 長文読解の問題を1題解いて丸付け
- 間違えた設問の解説を読んで間違えた原因を考察⇒単語不足?文法理解不十分?文脈理解不十分?
- 各原因を解消する⇒調べるなり覚え直すなり
- 間違えた設問をもう一度解く。合うまで解き直す。
- 文章理解が正しかったかの確認のため、日本語訳を読む
- おや?と思った箇所があれば英語本文と照らし合わせ
高校受験においては、長文全文の完璧な日本語訳までできなくてもある程度は点数が取れます。
けれども、出題者としては、この表現は知っていてほしい、というものを出題します。
ですから、設問にまつわる箇所は最低限暗記し理解しておく必要があります。
高校受験における英語の勉強法、長文読解の勉強の方法をご紹介しました。
高校受験における英語の勉強法、最後にリスニングの勉強の方法をご紹介しましょう。
高校受験における英語の勉強法!リスニング編
高校受験における英語の勉強法、最後にリスニングの勉強の方法をご紹介しましょう。
長文読解とともに、昨今の受験において大きなウエイトを占めているのがリスニングです。
先にも述べたように、リスニングと英単語暗記を同時に対策するのがとてもおすすめです。
リスニングができるためには、まずは正しい発音・音を覚えることです。
日本で暮らしていると、日常生活はカタカナ英語であふれています。
けれども、カタカナ英語をを話す英語ネイティブスピーカーはいません。
とにかく音を真似る
単語帳のCDを使って、聞くだけでなく発語もしてみましょう。
その際、単語単語の発音も良いですが、例文の音読も一緒にしましょう。
そしてポイントは必ず真似ることです。
発音をネイティブスピーカーに似せて発音することに恥ずかしさや抵抗を感じる人は多いと思います。
けれども、リスニングができるようになるには、正しい発音を覚えることです。
それには、真似る以外に方法はありません。
そのため、私は音源を用いた英単語暗記やリスニングの勉強場所は家(自室)をおすすめしています。
最後に、こちらの記事では高校受験に必要な内申点につながる定期テスト英語勉強法も解説していますので是非ご覧ください。