家庭学習の必要性とは?宿題プラス自主学習で学力アップにつなげよう

家庭学習
スポンサーリンク

家庭教育は全ての教育の出発点である、と言われていますが、実際に家庭学習を行う必要性とはどのようなことでしょうか。

2020年3月に文部科学省より公示された、家庭ではぐくむ「生きる力」には以下のようにあります。

家庭教育は全ての教育の出発点です。
子どもに基本的な生活習慣を身に付けさせるとともに、自立心を育成し、心身の調和のとれた発達を図るなど「生きる力」の基礎的な資質や能力は、家庭において培っていただくことが大切です。
         文部科学省 家庭ではぐくむ「生きる力」

家庭教育、つまり家庭学習は、学校教育の前提ということになります。

では、家庭学習の必要性について詳しく見ていきたいと思います。

スポンサーリンク

家庭学習の必要性とは?

家庭学習の必要性として、どのようなことがあるでしょうか。

  • 家庭と学校の両方を学びの場にする
  • 「忘れる」から繰り返す!
  • 宿題+自主学習を目指す!

では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

家庭と学校の両方を学びの場に

子どもが学校へ行くようになると、勉強の場は学校が中心となり、家でも学習するという意識が薄くなりがちです。

ところが、学校では学習内容が多く授業時間数も限られているため、くり返し学習の時間を設けにくいのが現状。

そのため、子どもは授業で学習したこともやがて忘れてしまいますし、1度や2度聞いただけで、内容を完全に理解するというのはなかなか難しいことでしょう。

よって、家庭学習の必要性として、まず第一に挙げられるのは「家庭と学校の両方を学びの場とし、学習内容を定着させる」ということになります。

「忘れる」から繰り返す!

不快なことや悲しいことを記憶し続けていたら、人間は元気に生きられるでしょうか。

考えただけでも気の重いことですよね。

忘れることによって、人はまた元気に生きていけるのです。

しかしながら、忘れてはならない大切なことも忘れてしまうのが現実です。

覚えておきたいことだけ忘れない・・・

と、そう都合良くはいかないものですよね。

よって、大切なことや覚えておくべきことを忘れにくくする方法のひとつとして、くり返し学習する工夫と努力が必要になってきます。

スポーツ選手が毎日同じような練習をくり返すのは、知識や技能を完全に習得するためです。

勉強も同じ、授業中には「わかったつもり」だったのに、テストになるとできないことが多々あります。

つまり、「わかったつもり」と「本当にわかった」とは違うのです。

聞いたことは忘れ、見たことは覚え、行ったことは理解する

「本当にわかった」というレベルにまで高めるには、学習後すぐに復習し、自分の力でくり返しやってみることが不可欠。

だから、家庭学習が大切なのですね。

宿題+自主学習を目指す!

家庭学習とは、宿題・自主学習のことを指します。

毎日の習慣として、この2つを合わせて行うことを家庭学習と考えたいですね。

家庭学習 = 宿題 + 自主学習
家庭学習 = 宿題だけ

宿題と自主学習の違いは?

宿題は、先生から「これをやってきて下さい」と言われてするものですね。

一方、自主学習とは、自分で学習内容を決めて学習することを指します。

学校によっては、宿題として自主学習が課されることもあるようです。

宿題でドリルなどの問題を解くこととは違い、自主学習は自分で学習する内容が決められるため、宿題とは全く違うものになります。

また、自主学習は自分で何をするか決められるだけでなく、自分の得意なところ、苦手なところを意識しながら勉強ができるため、授業ではあまり理解できなかったところを自分のペースでじっくり学習し、わかるようになるまで取り組むことができます。

自分に必要だと思ったことや興味があることなどを自由に学習できる点、これが自主学習の一番のメリットではないでしょうか。

以上が家庭学習の必要性についてでした。

では次に、自主学習の特徴についても更に解説していきましょう。

自主学習の特徴とは?

自主学習の特徴は以下の3つです。

  • 学習内容を選べるため、学習に主体的になれる
  • 宿題と自主学習の両方をこなすことで学力も上がる
  • 自主学習でのフィードバックは効果的!

では、それぞれについて見ていきましょう。

学習内容を選べるため、学習に主体的になれる

自主学習の内容は大きく分けて2つあります。

1.土台作りメニュー
漢字、計算、用語を覚えるなど、基礎学習と呼ばれる学習

2.わくわくメニュー
自分の興味・関心があることを探求し、思考力を高める

学習を楽しむことが学習の本質であり、賢くなるための近道です。

学習に限らず何事にも言えることですが、やらされているだけでは面白いと感じることはできません。

しかし、宿題はやらされるものですので、楽しく学習することは難しいですが、わくわくメニューでは楽しみながら学習できそうですね。

探求した結果、もし楽しくなかったとしても、「これは面白くなかったな」と知れるよい機会のひとつとなるのではないでしょうか。

その経験によって、他の分野に興味を持って探求を進められることもあるでしょうから、「おもしろくなかった」と感想を持つこともよいことですね。

自主学習と宿題をどちらもこなすと学力が上がる

宿題と自主学習、両方にしっかり取り組む子どもは、授業理解度と学力が高くなると言われています。

そして、まずは宿題に取り組むことによって、点数が上がると考えられます。

なぜなら、宿題は学校から出題されるものなので、宿題にしっかり取り組むことで学習の内容に漏れがなくなるからです。

一方、自主学習においては、自分で自由に学習課題を設定できるため、自分のわからないところを重点的に学習すれば、授業の理解度が上がりますよ。

このように、宿題と自主学習を両方しっかり行うことにより、必ず学力の向上に結び付くでしょう。

自主学習でのフィードバックは効果的!

フィードバックは、学習だけでなくさまざまな場面で行われます。

例えば、学校ではその日一日や学期全体をふり返るなどして、自分の頑張った点や反省点などを考える機会も多いでしょう。

スポーツでも、試合の反省会として試合内容をふり返ったりします。

このように、フィードバックというのは、物事をより良くしようとする大切な行為なのです。

学習面で言うと、復習をすることによって、授業内容の更なる定着を図ることができます。

また、自主学習でもそれを行うことにより、普段からふり返りを行う癖が付いて、思考の習慣化にも繋がっていくでしょう。

自由研究などの自主学習

  • 最初はどう思ったか
  • 予想通りだったか、そうでなかったか
  • 調べた結果、感じたことは何か
  • さらに気になることはあったか など

解く問題の自主学習

  • 問題を間違えた理由
  • どんなミスが多いのか
  • 以前の自分と比べてどのような成果があったか など

自由研究などの調べ学習では、進め方を順序立て書くため、予想をしたり調べた結果について深く考えたりする習慣がつきます。

また、解く問題では、間違えた理由などを分析して書いておくことで、今後同じようなミスを減らすことにも繋がります。

ふり返りは自分の考えを言葉にする練習になるため、その内容は書き留めておくことが非常に重要となります。

また、先にも述べましたが、ふり返りは学習だけではなく人生においても大切ですので、今後の人生にもきっと役立つでしょう。

以上が自主学習の特徴についての解説でした。

では最後に、自主学習におけるおすすめの学習内容についてご紹介しましょう。

自主学習におけるおすすめの学習内容をご紹介!

先に述べたように、自主学習では授業内容のふり返りが大切です。

そこで、自主学習におけるおすすめの学習内容をご紹介したいと思います。

授業内容のふり返りにおすすめなのは、市販のドリルをもう一冊用意することです。

市販のドリルを使って、学校の教科書の対応ページを自主学習で解くことにより、授業のふり返りができます。

また、市販のドリルを使う際には、自主学用ノートを作るのがおすすめです!

そして、市販のドリルには直接書き込みをせず、自主学用ノートに問題を写して解いていって下さい。

間違えた問題を何回でもふり返りに使えることが大きなメリットですね。

こうすることによって、特に苦手なところの復習に役立つでしょう。

タイトルとURLをコピーしました