家庭学習でスケジュール表が必要な理由は?作り方のポイントをご紹介

家庭学習

小学生になると、学校で宿題が出されるようになり、家で学習する機会が増えてきますね。

「宿題をやりなさい」と親が言わずとも、自然と自分から取り組んで欲しいものです。

計画的に学習を進めて欲しいとは思っても、なかなか家庭学習の習慣はつきにくく、立てたはずの学習計画も実行されずに予定のまま置き去り・・・。

机に向かっている時間が長いわりに、思うような結果が出ていない・・・とお悩みではありませんか。

そうならないためにも、対策としてスケジュール表の作成をおすすめします。

小学生がスケジュール表を作るなんてまだ早いのでは?という声もあるかもしれません。

しかし、小学生の間から、徐々に自身のスケジュールを把握して管理する準備練習を始めておくことをおすすめします。

スケジュール表は初めは簡単なもので構いません。

進級に伴ってタスクも増えていくので、勉強のスケジュール管理が重要になる頃には、自然と自分でできるようになっているはずです。

それでは、家庭学習でスケジュール表が必要な理由について見ていきたいと思います。

家庭学習でスケジュール表はなぜ必要?

家庭学習でスケジュール表が必要な理由は以下の3つです。

  • 家庭学習の定着を図る
  • 自分でスケジュールを立てると楽しい
  • 中学生になる前の予行練習

では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

家庭学習の定着を図る

家庭学習の習慣がついていないと、学校で勉強したこともその場限りの勉強で終わってしまい、結局結果として結びつきません。

先生がいない時間の方が当然多い訳ですから、この「先生がいない時間」に、子どもに何を勉強させていくのかを指示するもの、これが「スケジュール表」です。

授業中に学び、その場で類似問題を解くことによって、その時に習ったことが理解できているかの確認はできますが、理解できたのはあくまでも「その場のみ」で終わってしまうため、それだけでは不十分なのです。

これは塾や家庭教師に指導してもらっている場合も同様のことが言えますね。

塾に通っているからといって、塾でだけの勉強ではなかなか結果につながりません。

勉強は、繰り返し学習を行うことで定着していきますので、授業中だけの勉強ではなく、それ以外の先生がいない時間でも勉強をすることが、家庭学習の定着には非常に大切なカギとなります。

また、スケジュール表は、ただ単に指示を出せば良いというものではなく、子どもの学力や部活、習いごとなども配慮して生活リズムに合わせ、家庭学習の定着を図るためにしっかりとした学習計画を立てて下さいね。

それが成績アップの第一歩となることでしょう。

自分でスケジュールを立てると楽しい

子どもがスケジュール表を作るうえで大切なことは、「自分で考えて作ること」、そして「自分で作ったスケジュールを実行すること」です。

親から「勉強しなさい」と言われても、なかなかその気になれないという子どもは多いでしょう。

そこで、自分自身でスケジュールを立てることが役に立ちます。

自分で決めた目標が明確になると、勉強に対するモチベーションも上がりますし、思いのほか楽しみながら取り組めるものではないでしょうか。

計画を立てることは、勉強に限らず大切なことですよね。

目標や期限がないと、なかなか人はがんばれないものですから・・・。

心配かもしれませんが、あまり手を出しすぎず子どもの自主性に任せて、楽しく上手にスケジュール管理ができるようにサポートしてあげて下さいね。

中学生になる前の予行練習

中学生になると、小学生の頃とは違い、中間や期末などの定期テストの勉強が必須になります。

テストの日程に合わせて、いつから学習に取り組むのか、きちんとスケジュールを考え計画的に勉強を進めなければなりません。

しかし、小学生の間に学習習慣がついていないと、いざ中学生になってから急にスケジュール管理をするというのは難しいものです。

小学生のうちにスケジュール管理に慣れておくと、スムーズに勉強に取り組めるのではないでしょうか。

また、テスト対策というのは、勉強のやり方だけでなく学習計画も大切です。

テスト直前になって慌ててしまったり、テスト範囲すべての学習まで手が回らなかった、などということはありませんか?

それは、漠然と目の前の勉強しかしておらず、時間ばかりかかっている割には効率よく学習できていない、ということが要因かもしれません。

それでは思うような結果は得られませんよね。

見通しを立てないまま勉強を始めてしまう前に、少し時間がかかってもあらかじめスケジュール表を作っておくと、その日にやるべきことがひと目ですぐわかり、結果として効率が上がります。

そうなると、テスト前だけ勉強するといったスタイルが改められ、普段からコツコツ勉強するという習慣が身につきやすくなりますよ。

将来進学後などに勉強量が増えたとき、スケジュール管理はできるに超したことはないスキルの一つではないでしょうか。

以上が、家庭学習でスケジュール表が必要な理由でした。

では次に、スケジュール表作成のポイントをご紹介しましょう。

スケジュール表作成のポイントとは?

スケジュール表を作るときの注意点として、初めから長期間のスケジュールを決めてしまうことは避けましょう。

続けられずに失敗してしまう可能性があります。

まずは1日分の予定から、慣れてきたら3日分、1週間分と、徐々に長期のスケジュールを立てていくとうまく習慣化していけるでしょう。

スケジュール表作成のポイントは以下の3つです。

  • スケジュール表の準備
  • 学習の内容、時間とタイミングを明確にする
  • 実行できた日にマークをつける

では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

スケジュール表の準備

スケジュール管理をするためには、予定を書き込むためのスケジュール表が必要になりますね。

では、どのようなスケジュール表が良いのでしょうか。

学年別に見ていきましょう。

低学年

小学生になって間もない1年生2年生、低学年のスケジュール表は、やることを書き出すだけでも十分です。

時間割風のスケジュール表をイメージして作ってみてはいかがでしょうか。

マグネットタイプや壁にかけられるようなものがおすすめです。

予定の貼り付けや貼り替えが簡単にできるものだと便利度も上がりますね。

高学年

高学年になるとやるべきことや予定が増えてきます。

低学年の頃に比べ、自分で考える力も十分についてくるので、大人が使うような手帳やノート、メモ帳などでスケジュール管理を行うのもいいですね。

また、家庭学習以外のスケジュールも一緒に書き込むことで、その日の予定だけでなく、先のスケジュールまで管理することができるようになります。

高学年であっても、手帳などでスケジュールを管理するのが難しい場合や、1日の予定をひと目で見やすく管理したいという場合は、子ども自身がやりやすい方法で簡単なものから始め、少しずつ細かい予定が立てられるように練習していきましょう。

初めは至って簡単なもの、自由時間が多いものでもOK!

カレンダー風のスケジュール表もいいですね

事前に用意しておいた学習メモ付箋、日程が決まってから後から貼るのもアリですね

時間割ボードなら、やることがひと目で分かる!

スケジュール表は作ることに意味がありますから、絶対こういうもの!と決めなくても大丈夫です。

初めは子どもと一緒に、そしてコツをつかんできたら、少しずつ子どもに任せてあげて下さい。

学習の内容とタイミングを決めておく

学習内容

その日勉強することを具体的に書き出していきます。

学習内容が明確になることで、「何をやったらいいかわからない」状況を改善でき、スムーズに取り掛かることが出来ます。

必ずやること」と「追加でやること」を分けると、勉強の効率も上がりますので試してみて下さいね。

必ずやること

スケジュール表には、まず学校や塾の宿題など、「必ずやらなくてはいけない勉強」を書き出してみましょう。

予定が変わったり、学習時間が減った場合でも、これだけは必ずやるというものを決めて書き出しておくと、学習の優先順位がつけられ上手にスケジュールを作ることができます。

例えば、明日は漢字テストがあるから、宿題が終わったら漢字の復習をする、というように、日々の予定に合わせてやるべきことを選択するのがおすすめです。

追加でやること

必ずやることを決めたら、追加で子ども自身がやりたいことを考えてみましょう。

例えば、今日の授業で不十分だった単元の復習、テストの間違い直し、または家庭学習用のテキストの中から子どもが勉強したいというものを選ぶなど、スケジュールに組み込んでいきます。

追加でやることは、必ずその日にやるべきものではないので、例えできなかったとしても問題のないものにしておきましょう。

子どもがやる気を維持できるよう、学習教科は苦手教科に偏ることのないように配慮してあげましょう

タイミングを決めておく

細かく時間を区切っても、決めた時間内でやるべきことが終わるとは限りません。

そこで、家庭学習に慣れるまでは、学習する時間を決めるというよりは「学習を始めるタイミングを決める」ことをおすすめします。

具体的な時間ではなく、例えば「おやつを食べたら」、「お風呂に入ったら」というように、日常生活と結びつけて、時間帯をざっくりと決めると行動しやすくなります。

食事や入浴のように、毎日の生活行動と結びつけることで習慣づけもしやすくもなりますよ。

実行できた日にマークをつける

スケジュール表通りに学習ができた日には何かマークをつけてあげて下さい。

予定通りにできなかったものは翌日に繰り越すなど、その予定も書き込むといいでしょう。

あとから見たとき、自分のがんばりや成果が目に見えてわかることで、子どものモチベーションも上がりますよ。

以上が、スケジュール表作成のポイントでした。

では最後に、スケジュール管理がうまくいくコツについてご説明しましょう。

スケジュール管理がうまくいくコツとは?

スケジュール管理はメリットがありますが、実際はなかなかうまくいかないこともあるでしょう。

そこで、小学生でも勉強のスケジュール管理がうまくいくコツをご紹介したいと思います。

スケジュール管理がうまくいくコツは以下の3つです。

  • 学習のオフ日も作ってあげる
  • うまく進まない場合は作り直す
  • 親が手を出しすぎない

では、それぞれについて見ていきましょう。

学習のオフ日も作ってあげる

スケジュール表がしっかりできあがったとしても、必ずしもその通りに進むとは限りません。

予期せぬ体調不良や動かせない予定が入るかもしれませんよね。

そうなったときのためにも、1週間のうち1~2日は何もノルマを入れない日、つまり「予備日」を作っておいてあげて下さい。

目標とする日まで毎日学習スケジュールがぎゅう詰めでは、不測の事態が起きたときに計画が狂ってしまい、モチベーションも下がってしまいますよね。

適度な予備日を設けることが計画達成のカギとなります。

まずは1日分の予定を立てることから始め、うまくいくようになったら少しずつ先の予定を作るようにしていきましょう。

うまく進まない場合は作り直す

スケジュールを立ててその通りに生活をしていたとしても、予定通りにできないことは必ず起こり得ます。

予定通りに学習が進まず、学習の立て直しが必要になることもあるでしょう。

突発的に予定が変わってしまうといった不測の事態はどうしても起きるものですから、うまく進まなかったことを気にしすぎず、次に活かせるようにしましょう。

ときには学習量や時間を減らすことも必要かもしれません。

もっとできそうなら増やしてチャレンジしてみるなど、スケジュール管理は自分に合った勉強量とやり方を見つけていくことが大切です。

親が手を出しすぎない

初めは親がアドバイスをしながらスケジュール表を作るかもしれませんが、あまり手や口を出しすぎないようにしてあげて下さい。

あくまでも、子どもが自分で考えて決めたスケジュールを実行することに意味がありますから、

親は適度に子どもの様子を確認する、できたら褒める程度に留めておくのがベストでしょう。

小さな成功体験を重ねることで、子どもは自分のスケジュール管理に自信がついていきます。

もし、子どもがスケジュール管理に悩んでいたりつまずいているような場合には、一緒に改善点を考えるなど、サポートをしてあげて下さいね。

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