勉強の中で、何が自分の苦手かわかっている人はもちろんいると思います。
一方で、なんとなく勉強が苦手だなと思うだけで、具体的に「何が・どこが」苦手だと言えない人もいるのではないでしょうか。
勉強の何が・どこが苦手なのか、見つけ方を知れば何をすれば良いかが明確になりますよね。
そこで、ここでは、勉強の苦手の見つけ方やポイントについて、教材やその使い方も含めてご紹介したいと思います。
勉強の苦手の見つけ方のポイントは?
勉強の苦手の見つけ方のポイントは何でしょうか。
- 教科ではなく単元に絞って苦手を見つける
- まずはとにかく問題を解く
教科ではなく単元に絞って苦手を見つける
勉強が苦手だと言うとき、「英語が苦手」「理科が苦手」等、教科が苦手だと言うことが多いと思います。
たしかに、勉強は積み重ねで成り立っていますから、分からないところがたくさんあると、その教科自体が苦手になることは多いです。
ただ、注意しないといけないのは、得意教科にも苦手単元や苦手範囲はあり得るということです。
漠然と「英語が苦手」と言うより、具体的に「英語のto不定詞の範囲が苦手」と言う方がやるべきことが明確になりますよね。
ですから、苦手教科だったとしても得意教科だったとしても、勉強の苦手は「単元に絞って」見つけることが大切です。
まずは問題を解く
勉強の苦手を見つける方法は、とにかく問題を解かないことには始まりません。
「勉強苦手だよー」「何が分からないか分からないよー」と言っていても何も進まないのです。
まずは、問題を解き、今の時点での分かる分からないを選別する必要があります。
以上、勉強の苦手の見つけ方のポイントをお伝えしました。
次に、勉強の苦手を見つけるのに適した教材をご紹介したいと思います。
勉強の苦手を見つけるのに適した教材は何?
勉強の苦手を見つけるのに適した教材をご紹介しましょう。
- テスト類
- 問題集
- 模試
- 過去問
テスト類
定期テストでも小テストでも構いません。
定期テストであれば一定の範囲の単元がたくさん詰まっていますし、小テストであれば単元が絞られていて苦手が見つけやすいですよね。
問題集
中学1年生2年生でも取り組みやすいのは問題集かもしれません。
問題集というと、本屋でわざわざ買うの?と思うかもしれませんが、学校で配られているワークでも十分苦手は見つけられます。
最近は塾へ通う子も多いですから、塾の問題集でも構いませんよ。
模試
中学3年生の受験生であれば、受けているであろう模試です。
模試は、偏差値や志望校合格判定に目が行きがちですが、実はもっと多くの情報を提供してくれています。
教科ごとのアドバイスや、大問ごとにあなたの苦手を分析している欄がある場合は必ず目を通しましょう。
過去問
過去問も、中学3年生の受験生向けです。
まずは志望校の過去問を解いてみて、苦手な単元や分野を洗い出します。
その後、演習として他の高校の過去問を取り入れていきます。詳細は後述します。
以上、勉強の苦手を見つけるのに適した教材をご紹介しました。
最後に、今紹介した教材の使い方をお伝えしましょう。
勉強の苦手を見つけるのに適した教材の使い方は?
最後に、今紹介した教材の使い方をお伝えします。
- テスト類
- 問題集
- 模試
- 過去問
テスト類
テスト類は受けてそのままにしてしまう人、結構いるんじゃないでしょうか。
勉強の鉄則ですが、「解き直し」「やり直し」これらをしないと、勉強はできるようにならないですし成績も上がりません。
小テストだったとしても定期テストだったとしても必ずテスト直しをしましょう。
テスト直しは、ただ単に間違えたところを解き直すのではなく、なぜ間違えたかに着目しながら進めます。
- 計算ミス
- 問題読み違い
- 暗記不十分
- そもそもわかってない
このうち、計算ミスや問題読み違いは、テスト直しの段階で正解する可能性が高いと思います。
よって、これらのうち「苦手」に結びつくのはおそらく
- 暗記不十分
- そもそもわかってない
の2つですね。
暗記不十分
人は忘れてしまう生き物です。
覚えたつもりでも不十分で完璧でないことの方が多いです。
暗記はいずれ記憶から知識に変わります。
そのためには、繰り返すしかないんですね。
こちらの記事では暗記のメカニズムについて詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
そもそもわかってない
多くの苦手がこちらに該当すると思います。
テストが終わったばかりですが、これを放っておくと今後ずっとわからなくなる可能性があります。
勉強は積み重ねで成り立っていますから、わからないところは必ず解消しておくべきです。
分からない範囲の教科書をもう一度読み直したり、ワークを解き直しましょう。
場合によっては、前学年に戻ることも必要かもしれません。
問題集
問題集は、どの教科でも細かく単元が分かれていることが多いと思います。
苦手を見つけるには、まず単元ごとに問題集をいきなり解いてみてください。
事前に教科書やノートを見返してはいけません。
いきなり、テストのように解くのです。
そうすると、その単元について以下のことがわかります。
- 計算ミス
- 問題読み違い
- 暗記不十分
- そもそもわかってない
これって、テストのところで紹介したと思います。つまり、あとは同じです。
模試
模試は定期テストよりも範囲が広くなり、初見の問題ばかりですので、苦手を見つける教材として最適です。
先ほども触れた通り、模試の後返却される個人成績表に記載されている分析も参考にします。
そして、テストのところで紹介したように、模試もやり直しをします。
模試は、定期テストと違って学校の先生が解説するわけではありませんが、必ず別冊の解説がついてきます。
その解説を参考にしながらやり直しを進めますが、基本に戻ったりその周辺知識を確認するには教科書が便利です。
さらに、なぜその問題ができなかったのか、自分と向き合うのです。
時間が間に合わなかった、知らない単語が多く英語長文が読めなかった、ある個所で計算ミスをして全滅した等々、原因を見つけてください。
原因を見つけたら、その原因を解消するための努力をします。
そうしているうちに、自分がどういう形式の問題が苦手かとかどの単元が弱いなというのが分かってきます。
過去問
過去問も、模試と同じようなものだと思って良いでしょう。
ただし、自分の志望校の過去問は模試よりもっと力を入れるべきです。
まずは、志望校の過去問を解いて、解ける問題と解けない問題(苦手)に選別します。
解けない問題がなぜ解けないのかを考えます。
テスト直しのときに説明したのとやっぱり同じですね。
さらに、過去問から問題形式やよく出る問題を分析し、同じような形式の他校の入試過去問も演習すると、その形式に慣れるのでおすすめです。
高校受験の入試には、捨て問と呼ばれる解けなくても問題のない問題が含まれていることがあります。
ただ、過去問を勉強する段階では、全問題について解説を読み、理解しておくのが望ましいです。
これまでに、過去問について詳しく解説している記事を書いています。ぜひ参考にしてくださいね。