高校受験が人生初めての大きな受験だという中学3年生が大半だと思います。
高校受験というと、受験勉強を頑張ればいいと思いがちですが、それだけではないんです。
志望校決定のための面談、高校見学・説明会など、実は受験勉強そのもの以外にもやらないといけないことがたくさんあります。
受験勉強を始める前に、まずは高校受験の流れや年間のスケジュールを知っておけば学習計画もスムーズです。
そこで、ここでは、高校受験における年間スケジュールや受験勉強の学習計画について見ていきたいと思います。
高校受験の年間スケジュールは?
高校受験の年間スケジュールはどんな予定になっているのでしょうか。
実は、高校受験の細かな流れや進め方は都道府県ごとに異なります。
ここでは、大阪府における高校受験の年間スケジュールを見ていきます。
ざっくり似たところはあるとは思いますが、必ずお住まいの都道府県の情報を確認してくださいね。
また、大阪府内であっても、中学校によっては時期に多少ズレが生じることがあります。
大阪府における高校受験の年間スケジュール
4月ごろ~5月ごろ
- 初めて進路希望調査票が配布される
- 高校入試の日程が発表される
- 1学期中間テスト
4月の上旬には、大阪府教育委員会より高校入試の日程の発表があります。
私立高校についても、同様に大阪私立中学校高等学校連合より日程の発表があります。
5月には1学期中間テストが実施されます。
6月ごろ~7月ごろ
- 1学期期末テスト
- 学校説明会や見学会を開く高校も
内申点に影響の大きい副教科を含んだ期末テストが実施されます。
早い高校であれば、この頃から、第一回目の学校説明会や見学会を開催しています。
7月下旬~8月ごろ
- 夏休み
- 高校の体験入学も増加
夏休みです。1学期まで何かと忙しかった受験生も本腰の受験勉強が始まります。
また、夏休みを利用した高校の体験入学も活発になります。
9月ごろ~11月ごろ
- チャレンジテスト実施
- 学校説明会や見学会が本格化
- 2学期中間テスト
大阪府の独自テスト、チャレンジテストが9月に実施されます。
また、秋ごろは学校説明会や見学会、体験入学が本格化します。
定員を設けている高校もありますので、締め切り日なども併せて確認しましょう。
12月ごろ~1月ごろ
- 2学期期末テスト
- 仮の内申点の発表
- 最終的な志望校決定
- 学年末テスト
いよいよ、志望校を最終決定します。
第一志望は公立高校か私立高校か?
併願なら併願校をどこにするか等、受験の仕方を決めていきます。
2月ごろ~3月ごろ
- 2月上旬 私立高校入試
- 2月中旬 私立高校1.5次入試
- 2月下旬 公立高校特別入学者選抜
- 3月上旬 公立高校一般入学者選抜
大阪府では2月~3月が高校受験本番です。
私立専願生は2月の上旬に合否が出て、受験が終了する場合がほとんどです。
公立志望の場合は、2月の上旬に私立併願校を押さえておいて、その後の本命に臨みます。
以上、高校受験の年間スケジュールはどんな予定になっているのか見てきました。
次は、受験勉強の学習スケジュールはどんな計画になるか、見ていきたいと思います。
受験勉強の学習スケジュールはどんな計画になる?
受験勉強の学習スケジュールはどんな計画になるでしょうか。
ここでは、近畿圏で受験者数の多い模試の日程も加味して計画の例を見ていきます。
したがって、大阪府における高校受験の受験勉強スケジュールとお考えください。
ただ、全国的な高校受験にも応用は十分可能ですのでどうぞ参考にしてみてくださいね。
大阪府における受験勉強の学習スケジュール
4月ごろ~7月ごろ
- 志望校(仮)の決定
- 中1・中2の範囲の復習開始
- 1学期の定期テストも大切に
- 模試は5月から実施されている
まずは、志望校を決めます。仮でも構いませんから、「行きたい」と思う高校をきちんと調べます。
受験勉強はまずは基礎固めからスタートします。中1の範囲の復習から始めましょう。
受験勉強と言うと、中3の勉強がおろそかになりがちです。
ですが、内申点にも影響があるので、定期テスト前は定期テストの対策をしっかりしましょう。
模試は5月から実施されています。まだ受験者数は少ないですが、余裕がある人は受けておいても損はないでしょう。
7月ごろ~8月ごろ
- 中1・中2の復習(基礎編)
- 苦手教科の徹底
- 中3の1学期の復習
夏休みです。何かと忙しかった1学期はなかなか中1・中2の復習が進まない人も多いです。
夏休みは学校がないですので、時間を最大限有効に使って、中1・中2の復習を進めます。
併せて、苦手教科も時間のある夏休みのうちに潰しておきたいところです。
さらに3年生の1学期の範囲も復習できるとなお良いですね。
夏休みにどれだけ復習が進んだかで、9月以降の演習が変わってきますよ。
9月ごろ~12月ごろ
- 中1・中2の復習(応用編)
- 2学期の定期テスト対策
- 模試受験
夏休みの間に、基礎がしっかり固まった受験生は、秋以降応用問題に取り組んでいきます。
並行して、中3の2学期、定期テスト前は定期テストの対策をしっかりするのは1学期と同様です。
また、9月以降、模試の受験者が増えます。
夏休みの成果を確認するためにも受験することをおすすめします。
特に11月の模試は受験者数が最多となるため、成績データもより信頼できるものになります。
冬休み~入試本番
- 志望校の過去問
- 過去問の類似問題
- 学年末テスト対策
志望校が固まったら、過去問とその類似問題をとにかく解いていきます。
過去問は解くだけではなく、しっかり解説を読み込み、解き直しをします。
過去問の解き方についてはより詳しく解説している記事があります。ぜひ参考にしてくださいね。
以上、受験勉強の学習スケジュールはどんな計画になるのかを見てきました。
最後に、受験勉強の学習スケジュールを立てる際のポイントについて見ておきましょう。
受験勉強の学習スケジュールを立てる際のポイントは?
受験勉強の学習スケジュールを立てる際のポイントは以下の3点です。
- 目標から逆算して計画する
- 日ごとの目標も決める
- 途中で計画を見直す
目標から逆算して計画する
高校受験の受験勉強に限らず、目標から逆算して計画するという手法は生涯使える手法です。
大学受験でも各種資格でも、国家試験でもです。
受験勉強というのは、ある目標を達成するために、今との差を埋めていく作業です。
高校受験でいう最終目標は志望校の合格ですよね。
まずは、学力を志望校相当に持っていくという目標ができます。
高校受験では、偏差値というわかりやすいツールがありますから、とりあえずは志望校の偏差値を目標とすればよいでしょう。
高校受験においてのラスボスは当日の試験です。
ということは、過去問を最終的には解けないといけないわけですよね。
最終的な目標偏差値と過去問を念頭に置いて、受験勉強の計画を立てます。
受験勉強の期間を3つくらいに分け、それぞれの期間での到達目標を考えます。
「最低でも1学期中に1年生の復習は終わらせる」とか「夏休み明けの模試で偏差値を+5にする」などです。
日ごとの目標も決める
最終目標、中期目標を立てたら、日ごとの目標も立てます。
といっても、紙を出して時間割を書いて・・・なんてことをする必要も時間もありません。
ここで言う日ごとの目標は、明確に具体的にその日何を勉強するのかを決めるということです。
例えば、
〇〇をしようと思えることは良いことなのですが、もっと具体的に明確にしてから着手してみてください。
びっくりするくらい効率よく進みますよ。
途中で計画を見直す
目標を決めて、受験勉強の計画を立てても、気が付いたら計画通り進んでないことってよくあります。
特に学校があり、中3の範囲も新しく学習し定期テストもある中、なかなか全学年までの復習ってうまく進まないですよ。
それは仕方ありません。
ですから、計画通り行かなくなっても、また計画し直せばいいんです。夏休みで挽回すればいいんです。
完璧な計画を立てても、崩れて当然と思ってください。
ということは、立てる計画もそんなにきっちり立てる必要ないということですよね。
計画とか目標って言うと身構えてしまいますが、到達したい目安くらいに考えてもいいのかもしれません。