勉強中にクラシック音楽を聴くのは効果的!?なんてことを耳にされた事がある方も数多くいらっしゃるのではないでしょうか。
勉強をより効果的にするためには、リラックスした精神状態を作り、『集中力』『記憶力(暗記力)』を高める環境を整えることが重要になってきます。
果たして本当に、勉強中にクラシック音楽を聴くのはおすすめなのでしょうか?
そこでここでは、勉強中にクラシック音楽を聴くのは良いの?おすすめの楽曲は?について、深堀りしてみたいと思います。
それでは詳しく見ていきましょう。
勉強中にクラシック音楽を聴くのは本当におすすめなの?その理由は?
結論からいうと、勉強中にクラシック音楽を聴くのは非常におすすめです。
クラシック音楽にはα波の発生を促す効果があり、これが人間の『集中力』や『記憶力(暗記力)』を高める効果があることが科学的に実証されています。
ここでα波とは何かということについて簡単に説明します。
α波とは、動物の脳から発生する脳波の一種です。
ドイツの神経科学者ハンス・ベルガーによると、その時の状態によって出ている人間の脳波は5種類に分類でき、それらは周波数によって分類されるようです。
α波は、周波数でいうと8~13Hzの範囲の脳波で、『精神的に落ち着いている状態』に出る脳波になります。
このα波の発生こそが勉強中にクラシック音楽を聴くおすすめの最大の理由になります。
α波が発生している状態へ導き維持することで、『精神的に落ち着いている状態』から『集中力』や『記憶力(暗記力)』を高める状態を作り出すということなのです。
後述しますが、クラシック音楽の中でも、α波の発生には特に落ち着いた楽曲が最も効果的だと言われています。
実は私の塾では、常にクラシック音楽(モーツァルト)をバックミュージックとして流しています。
塾生たちは、CDプレイヤーのトラブル等で音楽が止まっていると『なんか落ち着いて勉強できない!』なんていう子もおります。
塾で1番頭良い男の子が、勉強する時クラシック聴いてるんだって言ってたな
— かんけ (@spaiiin60) March 21, 2023
受験勉強がはかどったクラシック。大昔のことですが、共通一次対策の勉強時にマーラー交響曲第1番「巨人」をぐるぐる掛けていたら集中できたような。でも受験が終わってもこの曲を聴くたびにマークシートを思い出すという弊害が…。 #ottava
— Naomi Sato (@chimimo) January 14, 2010
これは慣れや習慣の問題もあるでしょうが、やはり一定の効果はありそうですね!
このように、勉強中にクラシック音楽を聴くのは非常におすすめです。
では逆に、勉強中におすすめではないクラシック音楽はあるのでしょうか?
ロックやポップは良いのでしょうか?
それでは、勉強中におすすめではないクラシック音楽について詳しくみていきましょう。
勉強中におすすめじゃないクラシック音楽もある?ロック・ポップは!?
例えクラシック音楽であっても、α波が発生しない、発生しにくい楽曲はおすすめではありません。
先述したように、勉強中にクラシック音楽を聴く最大の効果はα波の発生を促すことでした。
クラシック音楽の中でも「抑揚の激しい楽曲」や「感情移入させるような切ない楽曲」はα波が発生せずに(しにくく)、かえって逆効果になる可能性があるようです。
では、ロックミュージックやポップミュージックはどうなのでしょうか?
ロックミュージックやポップミュージックも、多くの楽曲が上記の「抑揚の激しい楽曲」や「感情移入させるような切ない楽曲」等の内容に当てはまることが多いです。
また、歌詞のある楽曲は、歌詞にはもちろん意味があり、その歌詞が頭の中に浮かんでくることで、そこに思考力を必要としてしまいます。
結果的に、勉強に必要な『集中力』や『思考力』を妨げる要因になってしまいます。
正直、勉強中にはおすすめ出来ませんね。
歌詞がある曲を聴いてると本とか読んでも全く頭に入ってこないの、わかりませんかね?
だから受験勉強のときとかは、流行り物の曲を聞くことが出来ず、クラシックを聴いてました。
— ゆしば|足腰の強いチーター (@yushiba1984) January 28, 2020
@mame39_fkae ほんとそれな…(ー ー;)
確かに勉強中選挙カー来たら集中途切れるよ…— ばすにこ (@Bus2525ify) April 23, 2015
やはり、勉強中に聴くのであれば、α波が発生し『集中力』や『記憶力(暗記力)』を高める状態を作り出すことが出来る、落ち着いたクラシック音楽がベストだと言えますね!
このようにクラシック音楽であっても、α波が発生しない、発生しにくい楽曲はおすすめではありません。
最後に、現役の学習塾の塾長である私が勉強中に聴くクラシック音楽のおすすめの楽曲をご紹介します。
勉強中に聴くクラシック音楽!塾長のおすすめはズバリこれだ!!
勉強中に聴くクラシック音楽のおすすめの楽曲はズバリこれです!!
- モーツァルト-脳力のためのクラシック音楽
- 集中力が高まるクラシック名曲集<2017年版>
- 深夜学習のためのクラシック音楽
- 読書のためのクラシック音楽-モーツァルト、ショパン、ドビュッシー
では、それぞれについて簡単にご紹介いたしましょう!
モーツァルト-脳力のためのクラシック音楽
モーツァルトのピアノ・ソナタ第16番。
モーツァルトの、特にこのようなピアノの楽曲は、勉強中に聴くクラシックとしては個人的には一番のおすすめです。
落ち着いた精神状態になり、常に頭をリフレッシュしながら勉強ができるでしょう。
私の塾では、まさにこれが永遠とリピートで流れています。
集中力が高まるクラシック名曲集<2017年版>
モーツァルト、ベートーヴェン、バッハ、シューベルト、ドビュッシー、チャイコフスキーなどなど・・・
どの曲も、おそらく一度は聴いたことがあるような名曲集。
長時間の勉強にはコレがおすすめ!
深夜学習のためのクラシック音楽
とても雰囲気のある落ち着いたクラシックピアノ曲集。
その名の通り、夜部屋にこもって一人集中して勉強したいときにおすすめ。
読書のためのクラシック音楽-モーツァルト、ショパン、ドビュッシー
ピアノとバイオリンのストゥルメント音楽、オペラ、クラシック音楽。
休日にゆっくり読書や暗記を伴う勉強をするときにおすすめ。
いかがでしたでしょうか?
クラシック音楽を聴く機会がなかったことで、「クラシックは苦手だなぁ」「何を聴いたらいいのかわからないから…」と、思われたり、嫌いになってしまっている人もおられると思います。
クラシック聴きながら勉強してる。
らしくないかもだけど、たまにはこういうのもいいね!
勉強中だけは優里封印…— sora (@mira___L) March 17, 2023
自分自身で選曲する自信のない場合には、まずは上記の楽曲から聴いてみると良いと思いますよ!
音楽を力を味方につけて、リラックスした精神状態を作り、『集中力』『記憶力(暗記力)』を高める環境を整え勉強をするのも良いのではないでしょうか。
もちろん、クラシック音楽なしで集中できているのであれば、無理に音楽を聴く必要はありません。
勉強のやり方、集中の仕方は人それぞれ違います。
正解は決して1つではありません。
いろいろと試行錯誤してみて、自分にとって最も効果的な勉強法を見つけることが大切ですよ!