高校受験の専願・単願とは?メリット・デメリットや仕組みを解説!

高校受験

高校受験を迎える受験生やご家庭にとって、調べないといけないことはたくさんありますよね。

志望校選びはもちろん大切ですが、その前に高校受験全体の入試制度の仕組みも知っておかなければいけません。

その中で、出願方法として、専願・単願という言葉をよく聞くようになると思います。

専願・単願とはいったいどんな出願方法なのでしょうか。

そこで、ここでは、高校受験における単願・専願とは何なのか、入試制度の仕組みを解説したいと思います。

なお、この記事では主に大阪府において一般的な方法を紹介いたします。

高校受験の専願・単願とは?

高校受験における専願・単願とは、何なのでしょうか。

コトバンクによれば、単願とは、

受験の際、1校だけに願書を提出すること。専願。(デジタル大辞泉)

とあります。要は、出願方法です。

高校受験における実際の運用としては、

「合格したら必ずその高校に入学しますという約束をして出願をする方法」

を指します。

では、この専願・単願の出願方法のメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット

  • 合否判定で優遇があり、合格しやすい
  • 受験日程が公立高校入試より早いため、受験が早く終わる

詳しく解説します。

合否判定で優遇があり、合格しやすい

なんと言っても、専願・単願受験の最大のメリットです。

合格したら必ずその高校に入学しますという約束をしている代わりに、合否判定で優遇措置があります。

例えば、

  • 合格ラインが併願生より低い
  • 合否判定の際に所持検定等を考慮してもらえる

ことで、合格の可能性が一気にぐんと上がります。

所持検定に関する優遇措置では、合否判定の際の点数だけでなく、入学金免除などの学費面でも優遇している私立高校もあります。

受験日程が公立高校入試より早いため、受験が早く終わる

高校受験が早く終了することは、受験勉強から解放されるだけではありません。

4月から始まる高校生活に向けて、準備をすることができます。

受験勉強終わったところなのにまた勉強!?と思うかもしれません。

けれども、どの教科も高校の内容になると難易度が上がります。

少しでも入学前に先取りができていると、良いスタートダッシュが切れます。

デメリット

  • 高校から提示される出願資格を満たす必要がある
  • 他の公立高校や私立高校を受けることができない
  • 合格したら、その学校へ進学しなければいけない

詳しく解説します。

高校から提示される出願資格を満たす必要がある

専願・単願で出願する際、高校から提示される出願資格を満たしていないといけません。

内申点や出席日数などです。

例えば、以下のような出願資格が提示されます。

中3の5教科(英数国理社)の内申合計が18以上または9教科の合計が35以上、
欠席日数が中学1年から中学3年11月までで20日以内、
中3の成績において5段階評価中1がないこと
ここで、先ほどのメリットでお話した検定の登場なわけです。
この出願資格の内申点がちょっと足りない・・・ときに、所定の検定を持っていれば、内申点に加点してくれるんですね。

他の公立高校や私立高校を受けることができない

これはデメリットというより、そういう約束だから仕方がありません。

たまに、2校うけてもバレないんじゃない?と言う受験生がいますが、バレます。

なぜなら、出願の際には調査書が必要で、それは学校が用意するんですよね。

ただし、後述しますが、専願・単願で出願したけど不合格だった場合は、その後他校を受験することはもちろんできます。

合格したら、その学校へ進学しなければいけない

これも、そういう約束で合格ラインを下げてもらっているので仕方がないですよね。

ですから、第一志望が私立高校の場合には、ほぼメリットしかない出願方法だということになります。

以上、高校受験における専願・単願とは何なのか、メリット・デメリットも併せて解説してきました。

それでは、高校受験において、専願・単願で出願して、不合格になることはあるのでしょうか。

高校受験の専願・単願で不合格になることはある?

高校受験において、専願・単願で出願して、不合格になることはあるのでしょうか?

ちらっと触れましたが、専願・単願でも不合格になることはあります。

専願・単願でも不合格になるパターンとしては以下のパターンが考えられます。

  • 受験態度や面接で不合格になる場合
  • 上位私立高校の専願・単願受験の場合

受験態度や面接で不合格になる場合

専願・単願で出願すれば100%絶対受かると思われていることが多いですが、入試や受験に“絶対”はありません。

出願資格を満たしていても、専願・単願でも不合格になることはあります。

学力検査を欠席した・白紙の解答用紙を出した・面接態度等の理由で落ちてしまうことはあり得るんです。

上位私立高校の専願・単願受験の場合

出願資格を満たしていても、当日の学力検査が振るわない場合やそもそも私立高校のレベルが高い場合には、不合格になってしまうこともあります。

以上、高校受験において、専願・単願で出願して、不合格になることはあるのか、見てきました。

では、最後に、高校受験の専願・単願で合格するにはどうすれば良いのか確認しておきましょう。

高校受験の専願・単願で合格するにはどうすれば良い?

高校受験の専願・単願で合格するにはどうすれば良いのでしょうか。

  • 受かりやすいからといって気を抜かない
  • 受験態度に気をつけ面接の練習をしっかり行う
  • 当日の学力検査の対策をしっかりする

順番に見ていきましょう。

受かりやすいからといって気を抜かない

確かに、専願・単願受験は合格しやすいと言われていますが、受験・入試に「絶対」がないのは先ほど申し上げた通りです。

また、出願条件として、内申点や出席日数が影響しますから、日々の勉強や定期テストへの取り組みなど学習態度が非常に重要になります。

受験態度に気をつけ面接の練習をしっかり行う

軽視しがちですが、高校の試験監督の先生は受験生の受験態度を見ています。

受験態度には、答案用紙も含みます。

白紙ややる気の感じられない受験生は専願・単願受験でも不合格になる可能性があることを肝に銘じておきましょう。

また、専願・単願受験では、面接が課されることも多いですから、中学校の担任の先生や塾の先生と面接練習をしておきましょう。

当日の学力検査の対策をしっかりする

専願・単願受験であったとしても、学力検査を受ける場合には、その対策をしっかり行いましょう。

過去問を用いた対策が非常に有効です。

こちらの記事を参考に、志望校の過去問にしっかり取り組みましょう。

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